警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(23、24日 単位・レベル)
少年犯罪で性犯罪が増加
【治安うんちく】
選挙権年齢を20歳以上から18歳以上に引き下げる改正公職選挙法が参院で可決、成立した。「18歳」は押しも押されもしない大人だ。古い言葉で言えば「元服」。
大人になったのだから、身も心も精神も責任感も大人にならなけれならない。少年法も改正され犯罪を犯した少年の罰則も強化されている。
ところが、平成28年の1月には茨城県の中学3年の女子生徒が覚醒剤を使用したとして警察に逮捕され、2月には愛知県内の男子中学生(14)を詐欺未遂の疑いで現行犯逮捕。中学生はなんと大胆にも背広にネクタイ姿で弁護士を名乗っていたという。
4月には東京・練馬区で散歩中の81歳の男性を殴る蹴るなどして現金を奪った無職の少年2人が逮捕された。少年らは「おやじ狩り」と称して1時間に同様の強盗事件を7件繰り返していた。
7月には大津市内で小学6年の男児が連続放火で逮捕され、8月には埼玉県東松山市の河川敷で16歳の少年が少年5人に殺害された事件では、被害者を裸にして水に沈めて殺害したという。
このほか10月には教職員2人を殴ってけがをさせたとして、中学3年生の少女(15)を茨城県警が逮捕、12月には病院のサーバーに侵入して管理者IDを入手した不正アクセス禁止法違反容疑で高校1年男子(15)が逮捕されるなど、大人と変わらないかそれ以上の犯罪が繰り返されている。
警察庁によると28年の少年の刑法犯検挙人員は3万1528人で前年に比べて7393人も減り、平成24年の6万5448人に比べて半減したが、依然として高い数字にある。
凶悪犯では殺人が51人で9人、強盗が328人で73人の減少となったが、放火が53人で6人、強姦が78人で28人も増えている。
さらに風俗犯に至ってはわいせつが565人で45人も増加した。大人になるのは良いが、欲求を満たすだけで罰の意識がないようではお粗末過ぎる。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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