警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(13、14日 単位・レベル)
こんな国に誰がした
【治安うんちく】
大手出版社の編集次長が妻を殺害したとして今年になって警視庁に逮捕されるという信じられない事件が発生した。
とろが今度は昨年12月に北九州市内のホテルで生後約3カ月の女児を浴槽に沈めたうえ頭部に暴行を加えて殺害したとして、32歳の母親と32歳の父親が福岡県警に逮捕され、神奈川県相模原市では、母が自分の父親と息子を刺し、自らも腹を刺して自殺を図るなど悲惨な事件があった。
この他にも今年に入って生後6カ月の長女に暴行を加え、右半身まひの後遺症を伴う大けがをさせたとして25歳の母親が逮捕されたり、宇都宮市では寝ていた夫の頭を金属バットで殴るなどして殺害しようとした41歳の妻が逮捕されている。
さらに茨城県東海村では61歳の弟が67歳の女性を殺害し、43歳の長男が父親を包丁で刺して殺害したとして逮捕されるなど、悲惨な事件報道が目立っている。
なんで、こうも親族間の事件が多いのか?
警察庁が毎年発表する犯罪情勢から被疑者と被害者の関係について数字を拾ってみた。殺人事件にかぎってだが、実父母、配偶者、実子、兄弟の親族関係者による事件が、平成22年には、親族以外の友人や職場関係者、面識のない者による事件を上回っているのだ。
平成12年の殺人事件の被害者総数1219人のうち親族関係の被害者は37.8%で親族以外は48.8%。同17年には1224人のうち親族が37.5%、以外の一般が43.6%だった。
ところが22年になると総数944人のうち39.7%が一般で親族関係がなんと43.8%と逆転。27年は864人のうち一般が37.8%で親族関係が44.9%と驚きの数字になっている。
それほど、家庭、家族、親族間の人間関係が崩れているのかと思うとやるせなさを感じる。こんな国に誰がした!
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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