警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(2、3日 単位・レベル)
犯罪の抑止の問題だ
【治安うんちく】
今、死刑廃止論を巡って国中の意見が割れている―
犯罪被害者の親族がこう訴えたことが印象的だった。
平成19年8月に発生した強盗殺人事件の被害者の母親(65)が、昨年12月に開かれた犯罪被害者支援弁護士フォーラムで訴えたことだ。
31歳の娘さんが3人の男に殺害された事件の母親。
報道によると「私が3人の死刑を望むのは当然のことです。ここにいらっしゃる皆さまも、最愛の人が何の関係も落ち度もないのにこのような形で命を奪われていったとしたら、同じ思いになるのではありませんか。それでも生きて償わせるとおっしゃるのでしょうか…」
そして「死刑は絞首刑で、娘と同じ窒息死です。同じことなら、同じやり方で刑を執行していただきたい」
加害者の更生という未来の不確定なことを前提にして裁くのではなく、まじめに生きている人を守ることを優先して裁く司法であってほしいと訴えたのである。
一方で加害者も本人だけでなく家族や親族までも不幸になる。ネットや手紙などで執拗に脅迫や嫌がらせが続くなど社会から批判され、日常生活を送れなくなるという。中には離婚や退職、自殺まで追い込まれるなど親戚の人生までも狂わせてしまうのだ。
事件―それは被害者にとっても加害者にとっても人生を狂わせる。その犯罪の抑止力になるのなら、フォーラムで訴えた母親の心境も分かる。
誰でもが犯罪の加害者になり、被害者にもなる。ここでは犯罪の加害者について述べてみたい。殺人や強盗など重要犯罪の加害者は何歳に多いのかの数字がある。
警察庁によると平成28年11月までに検挙された人員は次のようになる。
殺人で最も多い年代は30歳代の働き盛。次いで40歳代、20歳代と日本の現在を背負っている年代に多い。
強盗は20歳代が頭で以下30歳代と続くが14歳から19歳の年代が第3位なのだ。
放火は40歳代、20歳代、50歳代の順となり、やはりこの犯罪も働き盛なのである。
今、国民的な問題になっている詐欺は20歳代、30歳代、40歳代と続き、本来ならリーダーになるはずなのに犯罪者が多いとは何事か?
死刑が犯罪抑止になるのならおおいに結構である。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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