警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(18、19日 単位・レベル)
どうにも防げない
【治安うんちく】
年金支給日の15日以降、特に年末にはオレオレ詐欺などの被害が多くなることから全国の警察は無人のATMの警戒を行うなど特別警戒態勢に入っている。振り込め詐欺防止は国民の喫緊の課題。危機感を強めた警察などは、音楽や寸劇などを通じて被害防止を呼びかけるなど、全国で啓蒙活動が活発に展開されている。
報道によると全国の警察、金融機関から地域団体がこれまで講じている対策を拾ってみた。
★岐阜県信用金庫協会は来年1月から、70歳以上の人を対象に、ATMからのキャッシュカードによる現金振り込みを制限。
★特殊詐欺で金を運ぶ目的でバイク便を悪用する事件が多くなっていることから、警視庁と「バイク便協同組合」が覚書を締結。
★「特殊詐欺」による被害を防ごうと青森県警は、青森市内のATMコーナーに、利用者が訪れると自動的に音声で警戒を呼びかけるパネルを設置。
★世界経済 フォーラム(WEF)が銀行取引に顔認識を導入するなど新しいITが役に立つとした報告書を発表。
★徳島県警はドライバーが不審な人物などに気づいたら、すみやかに通報してもらうなどを内容としたタクシー協会と協定を結んだ。
★山形県酒田市では元警察官でつくる「振り込め詐欺ふせぎ隊」が発足。
★青森県警では「詐欺・詐欺・詐欺・詐欺・詐欺♪ そ・れ・は♪ 詐欺-」の歌をつくった。
★特殊詐欺グループの犯行ツールを断とうと、警視庁はレンタル業者に電話回線の契約解除を要請。
★現金の送り先にマンションの空き部屋が悪用されるケースが多いことから、警視庁は空き部屋に「配送厳禁」と書いたシールを貼る。
★自宅の加入電話に接続して使う「成り済まし詐欺電話撃退装置」を貸与。
★夏に限定だが山形市では、詐欺被害の防止策として振り込む前に「頭を冷やせ」と「冷やしシャンプー」を使うキャンペーンを実施。
★奈良市は、詐欺にだまされるときの心理を学び、被害の防止に役立てようと心理学の専門家による講演会を開いた。
★特殊詐欺被害を防ごうと、広島県警は管内の高齢者宅に、駐在所の警察官の顔写真付き名刺を配り、電話機の近くに貼っておくよう要望した。
★東京都内の観光バス会社と警視庁が共同で、バスの車内で特殊詐欺の最新の手口や対策を紹介するVTRを流すこととした。
★警察庁は昨年から、振り込め詐欺など組織犯罪に関する情報を受け付ける「匿名通報ダイヤル」を始めている。情報が捜査に役立てば、5千~10万円の情報料を支払う。
―――これが、国民あげての振り込め詐欺防止の取り組みだ。
しかし、一向に治まる気配はない。よってまさに「検挙」しかないので、対象犯罪として詐欺など9種類が追加された改正通信傍受法の運用に期待するしかない。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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