警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(4、5日 単位・レベル)
修行とは厳しいものだ
【治安うんちく】
東京・檜原村の寺に修行に来ていた中学3年の男子生徒が男性住職にたたかれた。被害届けを受けた警察は暴行容疑で、寺などを家宅捜索したという。
住職は「布団置き場でタバコの匂いがしたのでたたいた。生徒は過去にも問題行動を起こしていた」と、あくまでも「修行」の中での行為と説明している。
暴行 刑法208条ではこうなっている。
「暴行を加えた者が人を傷害するに至らなかったときは、2年以下の懲役、もしくは30万円以下の罰金又は拘留、若しくは科料に処する」
住職は布団叩きの棒でたたいたとされ、男子中学生にはケガは無かった。住職は「教育の一環である」と主張している。確かに修業に来ていたもので、たんなる寺の見学などではない。
208条の構成要件は、他人の身体に対して不法な「有形力を行使する」ことと定義されている。「有形力の行使」とは直接的に人に暴力を振るうこと。殴る、蹴るなどを言うが、結果的にケガを負わせてしまえば「暴行」ではなく「傷害」になる。但し、その行為が正当業務行為となればお互い同意を得た行為のため、違法性はないとされている。
問題は、男子中学生は「修業」に来ていたわけで、やってはならない行為に対する教育の一環とすれば、暴行罪は成立しない。
この暴行事犯は、こんな時にしか話題にならないが、結構多い。
警察庁によると今年10月現在の認知件数は2万6643件で、前年同期に比べて−485件。
ランキングでは東京が3954件、神奈川が1966件、標語が1690件、埼玉が1595件、愛知が1562件の順。
暴行は今回のように屋内で行われる場合と街頭の場合があり、粗暴犯のひとつで、傷害事犯(2万364件)よりは多い。
検挙率をみると78.6%で同2.3ポイントのアップ。検挙人員は2万1103人になるが、うち少年は905人もいた。
昭和の時代、悪いことをすれば当然、叱られる。同じ事を何度も繰り返すと、ビンタをもらう。小学や中学生の時などは水の入ったバケツを持って、廊下に1時間でも2時間でも立たせられ、挙げ句に先生が持っている竹のでポカリと頭を叩かれたものだ。
我々は、それが修行であると思っていた。修業には厳しさが伴うからだ。「です」「ます」調で指導するのは修行ではない。
今の教育、何かを注意すれば、やれ体罰だとか人権だとか、馬鹿馬鹿しくて呆れてしまう。だから「主張」ばかりする子供が多いのだ。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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