警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(25、26日 単位・レベル)
犯罪抑止は国民の協力必要
【治安うんちく】
「犯罪を抑止する」という警察本来の抑止策が戦後最良にある現状に、警視庁のある幹部が昨年、小欄にこう漏らしたことがあった。
「第一線の警察の努力の賜だが、その裏には国民の協力があることを忘れてはならないのです」
それほど警察と国民は強い絆で結ばれ、治安情勢は良い方向に向かっているのにもかかわらず、なんと国民を裏切る警察本部があるとは驚きである。
その警察本部とは千葉県警。千葉大の医学部の男子学生3人が集団で知人女性に乱暴した集団強姦致傷事件の事件内容の発表を拒否しているというのだ。
「強姦」は治安情勢を観察する際の指標となる重要犯罪。にも関わらず発表しないという。報道されているのは、報道各社の独自取材によるものだ。
かつて、こんな事件があった。昭和の60年代の事件だが、蒲田の学校前にある文具店の女主人がレジスターの前で殺害された事件だ。たまたま、その日に赤坂警察署管内で発生した偽札事件の犯人が逮捕されたことから全社の捜査1、3課担当記者が赤坂署の会見に出たため、蒲田の事件現場を踏む記者はひとりもいなかった。翌日も翌々日も事件報道が無く、結局はお宮入り。当時の捜査1課の担当係長が、こうもらした。
「報道がないからわずか数百㍍ぐらい離れている現場近くなのに、発生そのものを知らないので捜査にならない。当然、情報も寄せられない」
事件報道には大別して3つの目的がある。①事件内容を知らせることにより地域住民の不安を解消する事②次の犯罪を防ぐための材料とする③裁判の行方を見まもる報道は抑止効果の働きをする―だ。
警察とマスコミの信頼関係と言えば身代金目的の誘拐事件。被害者の生命を守るため報道を控えるという協定がある。これは警察とマスコミの信頼関係があって初めて成立する。
この時代、警察が事件を隠蔽してもマスコミの取材力は昭和の時代と比較にならないほどであり、それほど情報化社会は進んでいる。
ところが問題になりやすいのが風評。読者に正確に伝えるためには警察情報が必要だ。
警察庁によると今年10月までの重要犯罪の認知件数は9822件で前年同期より790件も少ない。内訳は殺人が738件で同-51件、強盗が1994件で同-6件、放火が766件で-136件、強姦が852件で-136件、略取・誘拐が192件で+28件、強制わいせつが5280件で同-48件の順。
発生のランキングでは大阪の1518件、東京の1333件、埼玉の693件、神奈川の662件、愛知の608件と続く。
これに対して全国の検挙率は52.2%。ランキングでは奈良の144.4%、富山、宮崎の133.3%、香川の125.0%、新潟の109.1%。
低かったのは山梨が20.0%、宮城の64.3%、滋賀の69.2%、静岡の70.8%、愛知の71.0%となっている。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
困り事相談回答集
【東京体感治安判定方式】
刑法犯の発生件数や検挙率などの数値治安に対して、最近は「体感治安」と言う言葉が一般化してきました。辞書を引いても出て来ませんが、国民が体で感じる
感覚を温度に例え「体感治安」と名付けられたものです。平成7年に当時の警察庁長官だった國松孝次氏の造語とされています。「体感」はあくまでも体感であ
り、本来、数字で表すものではありませんが、あえて挑戦しました。内閣府の調査によりますと国民が治安情報を入手するのはマスコミということから、東京都
内発行の新聞の事件・事故の扱いから、感じる度合いを分析し「警視庁管内」の治安度数とします。
【基準値】
レベル5 治安情勢は最悪ポイント100〜80
レベル4 治安の悪化 ポイント 79〜60
レベル3 治安の悪化傾向ポイント 59〜40
レベル2 治安悪化の兆し ポイント39〜20
レベル1 平穏 ポイント 19以下
全国の体感治安(警察庁資料参考)
□治安安定 白色 □やや安定 黄色 □普通 緑色 □不安定 青色 □悪い 赤
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