警視庁管内体感治安レベル２

首都東京体感治安（１６、１７日　単位・レベル）　
あまりにも醜い
【治安うんちく】

　ここまで家族関係が崩壊してしまったのか―と思わせる事件が１０月から増えている。先月はほぼ１日起きに家族関係の殺人や放火、死体遺棄事件が報じられている。そして今月に入っても続いている。
　自宅に放火して６９歳の夫を焼死させたとして６４歳の妻が岩手県警に逮捕された。約３年前から行方不明になっている長男（４）の児童手当を詐取したとして大阪府警に逮捕された両親はその長男を殺害していたことが分かった。
　生後１０カ月の娘を暴行、死亡させたとして４１歳の母親が高知県警に逮捕された。７８歳の無職男が自宅で７４歳の妻を殴り殺したとして千葉県警に逮捕され、静岡県下田市では２５歳の息子が５７歳の母親を殺害。埼玉県越谷市では、心中目的で自宅に放火し夫を死亡させた５１歳の女が、そして栃木県矢板市では１６歳の女子高生が生まれてまもない赤ちゃんの遺体をトイレに捨てたとして栃木県警に逮捕されるなど、あげればきりがない。
　警察庁によると平成２７年に家族・親族間における殺人事件は８６４件。関係別にみると最も多いのは配偶者で１４７件、このうち女性が関与したのは８２件。次いで実父母の１２１件、継父母の４件、養父母の１件の順。
　さらに実子になると１１０件もある。その他に養子、継子が各１件。これに兄弟姉妹が４４件、その他の親族が２４件と続いた。
　腹を痛めて産んだ実子をいとも簡単に殺害する親がいたり、自分を産んで育ててくれた親を殺害するという人間とは思えないあまりにもの冷淡さに「家」の破綻、「家族」の崩壊の時代を感じる。日本人の誇りはどうした！
　首都東京体感治安は「レベル２（ブルー）」とする。
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