警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(9、10日 単位・レベル)
落ちた任侠道
【治安うんちく】
新聞記者として静岡県清水市で通信部記者をしていた当時、清水次郎長の6代目に会ったことがある。
当時、東名高速道の清水インター付近に、大きなガスタンクが2基作られた。タンクの側面に、清水市をPRするため「三保の松原と清水次郎長」の文言と絵が書かれた。
警察がこれに「待った」をかけた。「暴力団を美化して宣伝に利用するとはけしからん」という。その取材のため、6代目と会ったのだった。
彼曰く「俺たちはヤクザではない。富士山を開墾したのも我々だし、暴風雨で沈んだ徳川幕府の軍艦の水死体を集めたのも我々だ。これが任侠道だ」
東京に転勤してしばらくしたら、神社の祭礼などで境内に出店する暴力団の夜店を規制する動きが出た。この時は、極東会総本部の総務局長に会った。
「俺たちは堅気には迷惑をかけないのをモットーとしている。境内では区割りを徹底し常に整然としている。不良商品の販売をも監視している。安心して楽しんでいただくためだ」
こうしてみるとなぜか?暴力団を憎めなくなってしまったものだ。そして今、あの昭和の時代の暴力団とはひと味もふた味も違っているような気がしてならない。
堅気に迷惑をかけないどころか堅気を食いものにしているのが現状だ。
なんと暴力団幹部が身分を隠して都内の自治体から生活保護費などおよそ300万円をだましとって生活をしていたとして、神戸山口組系の暴力団幹部が警視庁に逮捕された。生活保護を受けていた暴力団幹部? 任侠道も地に落ちたもんだよ。
警察庁によると今年9月現在の刑法犯検挙件数は1万7529件で前年に比べて510件増加した。
罪種別では窃盗が9440件、詐欺が2048件、傷害が1554件、暴行が960件、恐喝が520件の順。
このうち増加したのは窃盗の+438件、賭博の+122件、暴行の+56件と続く。
一方、特別法犯は7749件。罪種別では覚醒剤取締法が5218件と最も多く、これに大麻取締法の686件、迷惑防止条例353件、風営法202件、銃刀法165件と続く。増加したのは大麻取締法の+95件、迷惑防止条例+21件、軽犯罪法+10件の順だった。
これじゃやることもチンピラ並でございませんか…
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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