ナマコ密漁 組織化進む 小樽海保管内 押収量増、一挙10人逮捕も(13日)共同
小樽海保管内(島牧村~石狩市浜益区)で行われるナマコの密漁が近年、組織化の傾向を強めている。10年ほど前は多くても5、6人で行っていたが、10人前後で犯行に及ぶ例が目立つ。グループ内で役割分担し、陸上で海上保安官や警察官の動向を見張る者を立てるなど、手口が巧妙化している。
小樽海保によると、2006年に密漁容疑で小樽海保が逮捕したのは2人だったが、14年は12人、15年は8人に上る。組織化に伴い、押収されたナマコの量も増加傾向。6月に寿都沖で発生し、道海面漁業調整規則違反(ナマコの所持)の疑いで10人が逮捕された事件では518キロ(238万円相当)が押収された。
組織化された密漁では、空気ボンベを背負い潜ってナマコを採る者、ナマコを載せるエンジン付きゴムボートを操縦する者に加え、「陸(おか)回り」と呼ばれる見張り役がいる。陸回りが海上保安官や警察官を見つけると、採取したナマコを捨てたり、ボートで逃走したりするよう仲間に連絡、捜査の網をかいくぐるという。
ナマコ密漁の組織化の背景には価格上昇がある。後志管内の漁業関係者によると、ナマコの浜値は10年ほど前は1キロ千円程度だったが、今年は1キロ4千円程度にまで上がった。干しナマコが高級食材として珍重される中国での需要増加が主因で、「後志沿岸では中国で特に人気のある表面の突起が太く形の大きいナマコが捕れ、密漁組織に狙われやすい」(小樽海保)。
後志管内の漁協は、監視カメラを付けたり、密漁の行われる夜間に漁業者がパトロールしたり、対抗策を講じているが、夜間にライトも付けずに行う密漁を見つけるのは容易ではない。
小樽海保は「ウニやアワビと違い、ナマコ密漁は一般市民が行う例は少なく、一度に大量採取し換金する悪質な事例。後志でのナマコ漁は終わったが、来季も取り締まりを強化する」としている。(西出真一朗)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doo/1-0326253.html
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