警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(3、4日 単位・レベル)
行き着く先はロシアハッカーか
【治安うんちく】
3日付の読売新聞が報じた特ダネによると、国内で発生したコンビニATMを使った18億円一斉引き出し事件に日本の暴力団6団体が関与していることが分かったという。さらに、警察はこれらを束ねるもうひとつの犯罪組織がいるとみており、海外のハッカー組織も視野に捜査を進めているようだ。
実は、台湾でも日本同様の手口で大手銀行のATMを使って2億6000万円を一斉引き出した事件があり、この時はロシア、ラトピア、ルーマニア人など16人が逮捕されている。
ロシアハッカーと言えば世界に名だたるハッカー集団。2007年には中国に拠点を移したなどという米国アナリスト情報もある。
1994年にはロシアの男がシティバンクのネットワークに侵入し、口座から日本円にして約10億円を盗んだとしてイギリスに逮捕されるなど、古くからの歴史がある。
最近の事件と言えば、米国の大手検索グループであるヤフーやマイクロソフトを含むメールアドレスやパスワード2億7000万件を盗みだしたほか、世界反ドーピング機関から米オリンピック選手の情報を盗みだして暴露した事件も確認されている。
日本の暴力団が台湾の事件で逮捕されたラトピアやルーマニアと繋がりはあるか否かはあまり聞かないが、平成8年ごろ全国で発生した高級自動車窃盗事件ではロシアマフィア6人と暴力団員60人が逮捕されるなど犯罪組織の間には日本―ロシアのしっかりしたパイプが存在している。
今回のATM同時窃盗事件では暴力団が1団体ではなく、山口組、神戸山口組、稲川会、住吉会、道仁会、合田一家が加担しており、対立抗争の組も含まれている。となれば、連合ではなく、縦割り指揮系統の上部組織があることは当然、考えられることだ。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
全国都道府県の体感治安は
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