覚えない請求、確認を カード情報売買 闇サイトで横行(4日)共同
他人に知られるはずのないクレジットカード番号やインターネットバンキングのパスワードなどが、本人が知らな い間に闇サイトで売買されている。売買された番号で本人に成り済ました者がネット通販を利用したり、不正送金したりする事例が後を絶たない。日本クレジッ ト協会によると、カードの不正使用被害は二〇一二年以降増え続け、昨年は百二十億円に上った。協会の担当者は「身に覚えのない請求はカード会社に問い合わ せを」と注意を呼び掛けている。 (土門哲雄)
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サイバー犯罪対策課によると、男は入手した情報を別の闇サイトなどを通じて転売。約五十人に売り、計四百万~五百万円を得ていた。情報を伝える手段は、受信した者が一度読めば消える、特殊なネットサービスを使っていた。
代金の支払いはいずれも、犯罪に絡む金であることを隠すため、匿名性が高いとされる仮想通貨ビットコインを使用。カードの持ち主のほとんどが、不正利用に気付いていなかった。
カード情報を売買する闇サイトとは、どんなものなのか。ネットセキュリティー大手・トレンドマイクロの担当者に見せてもらうと、発信元を特定しに
くくするソフトを使わないと閲覧できない「ディープウェブ」と呼ばれるサイトだった。画面に英語で「フレッシュ」「ハイクオリティー」などの宣伝文句が並
び、各国で発行されたクレジットカードの番号、セキュリティーコードなどを売っていた。値段はビットコインで一件二千~三千円ほど。他人のパソコンを遠隔
操作したり、不正に送金させたりするウイルスも売っていた。
ほかに、一般の検索サイトで見つかる英語のサイトもあり、日本発行のカード情報を九十八ドルで売っていた。
担当者によると、売買されているカード情報は、パソコンをウイルスに感染させる標的型メール攻撃や、金融機関を装った偽サイトで盗まれたとみられる。企業へのサイバー攻撃でまとめて盗まれる例もある。
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日本クレジット協会によると、カードの不正使用被害は一二年に六十八億一千万円だったのが、一五年は約一・八倍の百二十億円に。一六年は一~三月
の三カ月で三十七億円と昨年を上回るペースとなっている。かつては偽造カードを使う手口が大半だったが、近年はカード情報をネットで悪用する手口が六割を
占めている。
同協会の担当者は自衛策として「利用明細をこまめに確認し、身に覚えのない請求はカード会社に問い合わせを」と呼び掛ける。また、ネット通販サイトに登録したカード情報が漏れないよう、各種サイトのID、パスワードを使い回さず、定期的に変える必要があるとしている。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201609/CK2016090302000236.html
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