警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(20、21日 単位・レベル)
身代金目的誘拐事件
【治安うんちく】
事件の発生に対して検挙した率を検挙率という。昭和の時代は60%代もあったが、平成に入り特に近年は30%代が続いている。
「検挙に勝る防犯は無い」と言われる通り大事な数字だが、警察の捜査力量というよりは社会情勢が大きな影響を与えている。例えば、身代金目的誘拐事件だ。東京都大田区田園調布の路上で、平成25年に帰宅途中の中学1年の女子生徒が3人組の男に誘拐され、2000万円の身代金を要求された事件以降、発生していない。
大きな要因は、電話のデジタル化で逆探知が短時間になったことや携帯では位置情報がすぐとれることなどに加えて検挙率も高く99%近くあり、「割りに合わない」のである。
さて、近年は刑法犯の検挙率が低いと言われているが…
警察庁によると今年8月までの刑法犯検挙率は32.7%で前年同期比1.8ポイントの増。うち凶悪事件は84.7%あり、中でも殺人は98.2%と実に高い。強姦も95.0%もある。その他では粗暴犯は79.4%だが、刑法犯認知件数の半数以上を占めている窃盗犯の検挙率は27.7%と低い。その原因となっているのが乗物盗で7.7%。特に自転車盗が5.3%しかないため全体を押し下げる結果となつている。
これまでの推移をみると統計のある昭和の時代で44年が53.8%と最も低く、58年からは60%代で推移していた。
しかし、平成に入ると激減し元年が46.2%、ついに13年が19.8%と戦後最低を記録した。それも18年には30%代に回復しているが昭和の時代に比べて半分なのである。その要因は幾つかあるのだが…
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
全国都道府県の体感治安は
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