警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(3、4日 単位・レベル)
検挙率は高いのだが…
【治安うんちく】
あれから15年が過ぎた。あの火事は小欄が警察庁を担当していた時の話しである。その火事とは平成13年9月1日午前0時59分に出火。死者44人を出した東京・新宿は歌舞伎町の雑居ビルの火事。戦後5番目の大惨事と言われている。
歌舞伎町と言えば、小欄が宮城の田舎から初めて東京に来て、粋がって毎晩のように飲み歩いた日本一の歓楽街。他人事とは思えずその日の夜、勤務が終わって現場に行き、手を合わせてご冥福を祈ったものだった。それ以来、飲み屋に行った時は、飲み始める前に非常口を確かめる癖になってしまった。
15年過ぎた今、その火事の出火原因については未だに分かっていない。一時はガス漏れによる爆発火災とも見られていた。しかし、その後の調べでガス漏れはなかったことが判明。次ぎに放火の疑いが浮上。同ビルにある麻雀店の顧客名簿から捜査を進めた。ところが、そのリストのほとんどは偽名であったことから、犯人を割り出すまでには至っていない。そこが放火容疑事件の恐ろしさでもある。
警察庁によると今年7月までの放火事犯の認知件数は553件で前年同期に比べて127件も少なく過去5年間で最も少なかった。
ランキングでは大阪の114件、東京の50件、愛知の31件、千葉の29件、埼玉の27件の順。
これに対して検挙率は73.8%で前年に比べて6.6ポイントアップした。300%の島根を筆頭に100%代が20県に及んだ。
低かったのは静岡の20.0%、長野の40.0%、埼玉の44.4%、岐阜の45.5%、岩手、長崎の50.0%と続いた。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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