警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(30、31日 単位・レベル)
余罪の大切さを知れ!
【治安うんちく】
橋の名称が書かれた金属製のプレートを盗んだとして群馬県警が逮捕した神奈川県藤沢市の37歳と34歳の男。このほど若山牧水像窃盗容疑で再逮捕された。
2人の男が橋のプレートを盗んだの今年4~7月ごろだった。
7月と言えば静岡県浜松市で国道152号にある竜頭大橋の青銅製モニュメントが盗まれているのが見つかり、同県が確認したところ、それまでに県内12の橋の青銅製銘板39枚と、トンネルの鉄製溝ふた860枚が盗まれていることが分かった。
それだけではない、6月ごろからは神奈川県横浜市で市管理の18カ所の橋で、銘板計35枚が窃盗被害に遭っている。
橋の銘板など特殊な品を大量に処分できるのは限られているはずだ。となれば群馬県警が逮捕した神奈川県の男2人の余罪が気になるところである。
昭和の時代―警視庁捜査3課に生き字引(じびき)と言われる「手口」専門のベテラン刑事がいた。「手口」というのは泥棒の盗み方には特徴があり、その手口を聞いただけで犯人を特定するというもの。さらに、都内の多くの質屋さんと密接な関係にある刑事もいた。盗んだとみられる品物を都内の質店に入質されると即、連絡が入るようになっている。「なし割り」の専門家だ。泥棒捜査はこうした刑事たちによって支えられているのだ。
ところがその泥棒捜査。種々の問題が起きている。それは取調室の可視化だ。厳しい追及ができない。本人が黙秘すると強い追及ができないのである。
窃盗事件の余罪検挙の端緒は94.7%が被疑者の取り調べから解決に繋げている。それが被疑者の人権もあり、取り調べが「です」「ます」調では落ちっこない。
「拷問」しろと言うのではない。やはりある程度の厳しさは必要だ。人の命と財産に関わる事件の未解決が多くなれば、どうなるかは国民一人ひとりが考えるべきである。被疑者の人権もあるが被害者の人権をどうしてくれる。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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