警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(6、7日 単位・レベル)
略取誘拐が増加
【治安うんちく】
あれから20年―平成8年7月、群馬県のパチンコ店で当時4歳の女児、横山ゆかりちゃんが行方不明になった事件で警察はチラシを配り、情報の提供を呼びかけた。
女児は店内から男に連れ去られたもので、防犯カメラには男の映像が残っており、県警のホームページではゆかりちゃんの写真とともに映像を公開している。600万円の懸賞金もかけられている。しかし、これまでのところ、有力情報は得られていない。
今年6月には山形県庄内地方の10歳代の少女を誘拐し、東京都内を連れ回したとして、埼玉県蕨市内の26歳の男が未成年者誘拐容疑で逮捕された。
さらに宮崎県内に住む女子児童を宮崎駅に誘い出し、高速バスで福岡県内に連れ去ったあと、佐賀県の自宅の押し入れに隠すなどしたとして22歳の男が未成年者誘拐で逮捕された。このように、ゆかりちゃんの場合も群馬県内とは限らない。国民みんなが注視する必要がある。
この略取誘拐・人身売買事犯が増加傾向にある。
警察庁によると今年上半期(1~6月)の認知件数は108件で前年同期に比べて19件の増。ランキングでは東京が17件、埼玉が13件、大阪が12件、福岡が7件、愛知、岡山がそれぞれ6件の順。
殺人や強盗、強姦など治安情勢を観察する上で指標となる事件は各罪種が減少傾向にあるが、略取誘拐だけが平成27年同期を上回っている。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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