警視庁管内体感治安レベル4
首都東京体感治安(26、27日 単位・レベル)
様々なシグナルを見逃している
【治安うんちく】
26日午前2時45分ごろ、神奈川県相模原市の障害者施設に刃物を持った男が押し入り、刺されるなどして19人が殺害され26人が負傷して東京都内や神奈川県内の病院に収容された。犯人は以前に同施設に勤めていた26歳の男。犯行後の午前3時過ぎに神奈川県警津久井署に自首して逮捕された。この事件-また、問題が浮上してしまった。
実はこの男は今年2月14日に東京・千代田区の衆院議長公邸を2日間に渡って訪れ、警戒中の警察官に手紙を渡そうとした。1度は拒否されたが2日目に警察官が受け取った。
手紙には具体的な施設名を記してA4のレポート用紙に「入所者を抹殺する」などと書かれていたという。しかもご丁寧に本人の住所と氏名まで書かれていたことから、警視庁麹町署は管轄する神奈川県警津久井署に連絡、手紙はファクスしたという。
そして18日に再び施設で「安楽死させる」など危険な発言があり、19日に職員は警察に通報。警察は市と相談。「他人に危害を加える恐れがある」として措置入院させた。
ところが、大麻の陽性反応があったものの3月12日に完治したとして退院している。
しかし、この男は昨年6月に東京・八王子で傷害事件を起こし、近隣で発生した交通接触事故では相手に威圧感を与え、身体に入れ墨をして近所の人に見せびらかすなど、一部の人からは様子がおかしいという情報もあった。そして犯行予告。
特に最近言われていることは大麻を始めとする薬物犯罪は、薬物依存による再犯率が非常に高くなっているということだ。
退院は、専門家が判断したのだから、しかたがないとしても、警察は事件前日の正午ごろ、容疑者の自宅に行って男を捜していたという情報もあり、何らかの情報を得て捜していたのかも知れない。いずれにせよ、予告するなど危険性が高い者が行方不明とあれば、施設の警備を何故?強化しなかった。
男は行動、言動、ツイッターの内容など様々なシグナルを出していたにもかかわらず、警察-施設-市-県-病院の連絡に不備がなかったのか?
日本犯罪史上で大量殺人事件と言えば昭和13年5月21日に岡山県津山市で発生した「津山事件」がある。22歳の男が30人を殺害したもので、後に横溝正史の小説「八つ墓村殺人」で取り上げられ記録に残されている。
さらに16年から17年にかけては静岡県浜名湖畔で18歳の少年が9人を殺害した連続殺人事件。23年には厚生省技官になりすまし「予防薬」として「青酸化合物」を行員に飲ませて12人を殺害した帝銀事件。平成に入ってからでは13人が死亡、6300人が重軽傷を負った地下鉄サリン事件があるが、いずれも犯罪史上に残る重大事件だ。
「情報を持っていても防げなかった」―再犯性が高いと言われている薬物事犯を含めて他に対処方法はなかったのか?しっかり検証してほしい。
首都東京体感治安は「レベル4(レッド)」とする。
【判定方式】
刑法犯の発生件数や検挙率などの数値治安に対して、最近は「体感治安」と言う言葉が一般化してきました。辞書を引いても出て来ませんが、国民が体で感じる
感覚を温度に例え「体感治安」と名付けられたものです。平成7年に当時の警察庁長官だった國松孝次氏の造語とされています。「体感」はあくまでも体感であ
り、本来、数字で表すものではありませんが、あえて挑戦しました。内閣府の調査によりますと国民が治安情報を入手するのはマスコミということから、東京都
内発行の新聞の事件・事故の扱いから、感じる度合いを分析し「警視庁管内」の治安度数とします。
【基準値】
レベル5 治安情勢は最悪ポイント100〜80
レベル4 治安の悪化 ポイント 79〜60
レベル3 治安の悪化傾向ポイント 59〜40
レベル2 治安悪化の兆し ポイント39〜20
レベル1 平穏 ポイント 19以下
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