警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(24、25日 単位・レベル)
がんばれ!埼玉県警
【治安うんちく】
どうした!埼玉県警―埼玉県警の50歳代の警部補が「無視されている」などの遺書を残して自殺したり、有効性のない道路標識で交通違反で切符を切っていたなど、このところ不詳事案が目立つ。
埼玉県警と言えば、昨年9月にペルー人による6人殺し事件があった。一度、身柄を確保していながら逃げられた犯人がとんでもない事件を起こしたもの。逃走したペルー人は任意同行だった。警察の原則は調べは調べ室で行うことを原則とし、用便や食事などの際の看視は重圧感を与えてはならない。だから、逃走されたのは100歩譲るとして、その後、逃走したペルー人に関する情報が寄せられたのにもかかわらず、付近住民に情報提供しなかったため犠牲者が出たという不作為が問われる事件だった。
不作為と言えば、平成11年10月に同県桶川市の路上で女子大生が殺害された事件は忘れることができない。「助けて下さい」と家族が何度も相談しているのに無視して事件になったものだが、この事件はストーカー行為の男による犯行で、後にストーカー規制法を生むきっかけとなった事件だ。
今回の警察官の自殺だが、確かに事件の多い県であることは確かだ。
警察庁によると今年上半期(6月まで)の刑法犯の認知件数は3万4892件。埼玉は10県ある関東管区管内ではワースト1で、全国でも東京、大阪に次いで3番目に事件が多い。
罪種別にみると窃盗犯が全国で2番目の多さ。殺人事件は全国で6番目だが強盗は4番目、略取誘拐は同2番目と、事件数は全国でも5本の指に入る治安情勢なのだ。
逆に検挙率になると全国で低いほうに入る。刑法犯全体の検挙率は24.2%で大阪の17.4%に次いで下から2番目。刑法犯の約8割を占める窃盗犯の検挙率は大阪に次いでやはり2番目なのである。
警察庁によると今年上半期(1~6月)の懲戒処分者数は全国で121人。過去5年間で最も少なかった。処分で最も多いのは異性関係で49人、次いで窃盗・詐欺・横領が32人、交通事故違反が14人と続く。
ランキングでは大所帯の警視庁が16人。以下、大阪が13人、北海道が10人、千葉が9人、兵庫が8人と続き、埼玉は6人で福岡と合わせて第6位なのだ。中でも埼玉は減給処分者が多く、大阪の7人に次ぐ5人でワースト2位だった。
警察官の数と事件発生数のバランスがとれているのか?
警察官の定員は法令で定められているとは言え、単なる「警察官1人当たりの負担人口」という単に物差しで図るのではなく、事件の多さや罪種などを含めた判断で、もっと流動的であってほしい。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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