警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(15、16日 単位・レベル)
日本のテロ対策は万全か?
【治安うんちく】
フランス南部のニースで革命記念日の夜、花火を楽しむ群衆にトラックが突っ込み84人が死亡した事件で、オランド仏大統領は「テロ」との認識を示した。
同国では昨年11月13日にパリ中心部のコンサートホールや北部のサッカー場などが標的にされ130人が死亡する同時多発テロ事件が起きている。このため同国は、非常事態宣言を出していたが、3カ月延長する方針を固めたという。
自国育ちのテロリスト(ホームグロウン)によるテロばかりか組織というよりは1人で活動するローンウルフが、さらに重要施設ばかりでなくフランスの同時テロのようにコンサートホールなどがソフトターゲットとなる時代だ。
そのテロが海外では頻発している。以下は今年6月に発生したテロである。
【公安調査庁資料】
6月30日 ソマリア首都モガディシュ近郊の町ラフォーレで,爆弾テロが発生し,18人が死亡。アフガニスタンのカブールでは,警察学校のバス車列に対する自爆テロが発生。さらに救助に集まった警察関係者を狙った2回目の自爆テロで合わせて少なくとも30人が死亡。「タリバン」が犯行声明。
29日 カメルーン北部・ナイジェリア国境付近の町で,「ボコ・ハラム」による自爆テロが発生し,11人が死亡。
28日 イラク首都バグダッド西部のモスクで自爆テロ、12人が死亡,32人が負傷。さらにトルコ西部・イスタンブールの国際空港で自爆テロ。44人が死亡,230人以上が負傷。ISILの犯行か
27日 イエメン東部・ハドラマウト州で,国軍を標的にした4件の爆弾テロ。軍兵士ら43人が死亡。ISILが犯行声明。さらにレバノン北東部のキリスト教の教会前などで,4回の自爆テロ。市民5人が死亡,19人が負傷。同日夜には,やはり自爆テロの犠牲者の葬儀会場で,再び自爆テロが発生。13人が負傷。ISILの犯行との見方。
25日 ソマリア首都モガディシュ中心部で,ホテルが襲撃され17人が死亡,20人が負傷。「アル・シャバーブ」が犯行声明。さらにインド北部・ジャム・カシミール州でも2人組の武装集団が「中央予備警察隊」の車列を襲撃。予備警察官8人が死亡,20人が負傷。「ラシュカレ・タイバ」の犯行。
21日 シリアとの国境に近いヨルダン北東部で,爆発物を積載した車両が,ヨルダン軍施設に突入し爆発。ヨルダン治安当局者6人が死亡,14人が負傷。ISILの犯行。
20日 アフガニスタン首都カブールで,カナダ大使館警備のネパール人警備員のバスに自爆テロ。14人が死亡。「タリバン」とISILが犯行声明。
13日 フランス首都パリ西部で,警察幹部及び同居する警察職員の女性が男に殺害される。「イスラム国」の戦士が事件を実行したとみられている。
12日 米国フロリダ州のナイトクラブで,男が銃を乱射し,49人死亡,53人が負傷した。「イスラム国」の戦士が事件を実行したとみられている。
11日 シリア首都ダマスカス郊外で2件の爆弾テロが発生し,少なくとも20人が死亡。ISILが犯行声明。
10日 「アルカイダ」の最高指導者アイマン・アル・ザワヒリが,「タリバン」の新指導者ハイバトゥッラー・アーフンザーダへの忠誠を表明。
9日 イラク首都バグダッドの商業地区及びバグダッド北部の町の検問所で,2件の自爆テロが発生し,少なくとも31人が死亡。ISILが犯行声明。
7日 トルコ西部・イスタンブールの旧市街で,自動車爆弾によるテロが発生し,11人が死亡,36人が負傷。「クルド解放のタカ」が犯行声明。
6日 ヨルダン首都アンマン近郊のパレスチナ人難民キャンプで,情報機関の事務所が攻撃され5人死亡。単発的なテロと見ている。
3日 アフリカのニジェール南東部で,「ボコ・ハラム」が町を襲撃して32人が死亡,7人が負傷。
1日 ソマリア首都の中心部で,武装集団がホテルを襲撃し,20人が死亡,60人が負傷した。「アル・シャバーブ」が犯行声明。
このように2日に1件のペースで世界の何処かでテロが発生している。多くの国もテロ対策に力を入れているが追いつかないのが現状。
日本では幸いサミットは無事乗り切れたが、偽装難民対策はザルみたいだし、外国人3000人は所在が確認できず、喫緊の課題である「共謀罪」は成立しないし、まさに後手後手の対策だ。日本も攻撃のターゲットにされており、いつ発生してもおかしくない状況にある。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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