警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(8、9日 単位・レベル)
泥棒も変わったものだ
【治安うんちく】
【速報】 東京・目黒区の公園池で、88歳の女性がバラバラ遺体で見つかった事件で、警視庁は、女性の自宅マンション近くに住む28歳の男を逮捕した。
窃盗―と言えば昭和43年に発生した東京・府中市の3億円強奪事件は国内における最高の被害額と言われていたが、近年は18億円事件があるばかりか、日本を含めて国際を舞台にした事件ではなんと46億円というとてつもない被害の窃盗事件が発生している。泥棒も〝電脳社会〟では新たな時代の犯罪になってしまった。
18億円の事件とは全国17都府県のコンビニのATMから同時に引き出されたもので警視庁に現金引き出し役として2人が逮捕されるなど次々に捕まっている。静岡県警も6日までに、窃盗容疑で29歳の男を逮捕した。
同事件では南アフリカの銀行が発行したクレジットカードが使われているなど組織的な犯行との見方が出ている。
3年前、やはりATMから日本など26か国で約46億円が不正に引き出された事件では、警視庁は窃盗などの容疑で国際手配していたルーマニア国籍の男3人が同国で逮捕されていたことが分かった。読売新聞によると警視庁は、手口などから18億円窃盗事件と共通点が見られるとしてルーマニア捜査当局に情報の提供を求めているという。
こうなると窃盗被害額は3億円から18億円→46億円と最高額を更新したことになり、注目する事件である。
府中の3億円事件やネット社会の18億円や46億円事件のように手口別の統計は無いので同じ泥棒の重要窃盗犯の数字を見てみる。
警察庁によると今年5月まで全国認知件数は4万0079件で前年同期より4630件の減少。検挙率は50.2%で同5.6ポイントアップしている。
ランキングでは愛知が3717件、大阪が3594件、東京が3419件、千葉が3122件、茨城で2545件の順。
検挙率が高いのは大分の101.3%、山口の95.8%、福岡の88.0%、鳥取の85.9%、山形の81.4%と続いた。
泥棒も時代とともに変わるものである。昭和の時代は泥棒には泥棒の人生があり、その生き様には魅せられる人物もいたが、今は電脳の時代で犯人には生き様なんていう人間的な物語なんてないので、なんとも味のない事件になってしまった。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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