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2016年6月 4日 (土)

アドレスの「i」が「l」…830万円詐欺被害(4日)読売

「合併して会社名が変わった」「送金先も変わった」――。
 海外の取引先や自社の幹部になりすましたビジネスメールを送り、大金を振り込ませる新手の詐欺が、群馬県内で初めて確認された。中国の会社との取引と信じ込み、被害に遭った嬬恋村の商品開発会社の男性(60)が読売新聞の取材に応じ、取引先との信頼関係を逆手に取った手口について語った。
 「前金は50%払ってください。会社が合併して、ルールが変わったのです」
 男性のもとに5月上旬、英文のメールが届いた。中国のエンジン製造会社の貿易担当者に送ったメールの「返信」だった。男性は、熊本地震の被災地で使われる発電機を調達するため、10年ほど付き合いがあるこの会社に発電機137台を発注していた。
 これまでの取引では前金30%で、残りは出荷前に払っていた。ところが、今回は50%の支払いを要求してきた。不思議に思った男性が理由を尋ねると、「合併して、ルールが変わった」とメールで説明された。メールのユーザー名はいつもと同じだった。男性は「海外では、企業の合併はよくある話」と納得し、ネットバンキングで送金した。
 いつもと違う口座を指定され、イギリスの銀行だったが、口座名に相手の会社名が入っていたため、不審に思わなかった。後日、今度は「全額払ってくれ」とメールで指示を受けた。さすがに驚いたが、「全額払ってくれれば、安くできる」と説明を受け、信用して全額を振り込んだ。
 その後、男性は機械の技術的なことについて確認するため、貿易担当者に電話した。担当者は発電機に関するメールのやり取りや、支払いについて「全く知らない」と答えた。男性はだまされたことに気付き、警察に相談した。被害額は計約830万円に上る。
 男性はイギリスの銀行に直接連絡し、口座を凍結するよう頼んだ。だが、金は入金後すぐに引き出され、取り戻すことはできなかった。資金不足などで発電機の生産が大幅に遅れ、まだ熊本に送れていない。男性は「泣き寝入りするしかないのか。海外と取引している人は、相手を信用できなくなってしまう」と肩を落とす。
 群馬県警サイバー犯罪対策課によると、犯人は何らかの方法で以前から、男性と貿易担当者のメールのやり取りを盗み見していた疑いが強い。取引が始まるタイミングを見計らって、貿易担当者になりすましてメールを送ったとみられる。
 犯人が使ったメールは、ユーザー名は貿易担当者と同じだったが、アドレスの一部の「i」が「l」になっていた。中国の取引先にも、男性を装ったメールが届いていた。県警は男性からパソコンの任意提出を受け、ウイルスの有無を調べている。
 県警は、こうしたなりすましメールによる詐欺は今後、県内でも増える可能性があるとみている。同課は「送金する前は、必ずメール以外の方法で確認してほしい。メールを送る際も、届いたメールに返信するのではなく、新規作成で送ってほしい」と注意を促している。(白石裕真)http://www.yomiuri.co.jp/national/20160604-OYT1T50044.html?from=ycont_top_txt

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