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2016年5月 9日 (月)

警視庁管内体感治安レベル2

首都東京体感治安(9、10日単位・レベル)
地域住民の協力が必要
【治安うんちく】

2009_1228_222559212F1011721 8日の産経新聞社会面トップに、「空き家」が特殊詐欺の現金の送付先などに利用されているという。
 私は平成16から21年まで相談員をしていた。そのころの話しである。都内の某市で、こんな情報が寄せられた。「ある民家の前で待っている見知らぬ男がいて、郵便配達員が来るたびに何やら話しかけている。2日目にその男は午前中に到着した郵便配達員から荷物を受け取り、そのまま民家に入るのではなく、立ち去ってしまった。勿論、印鑑を押していた」
 調べて見ると、本人確認のため自宅などに配達するシステムで証明書などを渡している機関がある。その時に、表札などを見て、偽の保険証などをつくり、配達日を指定して、その時間に名前と住所を利用した場所で待機。配達員が来るとタイミング良く「ちょうど良かった。ここで受け取る」と偽って入手してしまうのだという。
 ある時、バイク便情報が寄せられた。「中野区の○○ビルの前で○○という人物がいるので至急届けてほしいと依頼する顧客がいる。我々大手の宅配業は決して『路上渡し』はしない。警察は無数にあるバイク便を指導しているのか?」だった。
 当時、警察は徹底的に不正な銀行口座の凍結を行っており、いつかは振り込みが手渡しになるのではないかと予想していた。案の定、振り込みが手渡しに変わった。
 そして今、大手の宅配業者は「路上などでの荷物の受け渡し」は禁止している。中には警視庁と連携して、不審な受け渡しをする詐欺集団の撲滅活動に取り組んでいる業者もあると聞く。
 こんな条件を出している業者もいる。
1. 私設私書箱での引き取りはお断りします。
2. 路上での受け渡しはお断りします。
3. 2の場合でも、忘れ物のお届けなどは対応致します。
しかしその場合は、受取人の身分証明書の提示をして頂きます。
4. 明らかに不審な依頼の場合、警視庁担当者の指示を仰ぎ対応致します。
 そして今度は「空き家利用」-やはりこれを防ぐのは「監視する」という地域住民の協力が必要だ。
 首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。

判定方式】
Nisshou4_5 刑法犯の発生件数や検挙率などの数値治安に対して、最近は「体感治安」と言う言葉が一般化してきました。辞書を引いても出て来ませんが、国民が体で感じる感覚を温度に例え「体感治安」と名付けられたものです。平成7年に当時の警察庁長官だった國松孝次氏の造語とされています。「体感」はあくまでも体感であり、本来、数字で表すものではありませんが、あえて挑戦しました。内閣府の調査によりますと国民が治安情報を入手するのはマスコミということから、東京都内発行の新聞の事件・事故の扱いから、感じる度合いを分析し「警視庁管内」の治安度数とします。
【基準値】
レベル5 治安情勢は最悪ポイント100〜80
レベル4 治安の悪化  ポイント 79〜60
レベル3 治安の悪化傾向ポイント 59〜40
レベル2 治安悪化の兆し ポイント39〜20
レベル1 平穏             ポイント 19以下

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