警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(11、12日単位・レベル)
身柄不拘束が減少
【治安うんちく】 神奈川県小田原市のコンビニに拳銃のようなものを持った男が押し入り、現金4万円を奪って逃走したが、その後、男は現場から7㌔離れている駅のホームで逮捕された。57歳の男でモデルガンを所持しており、緊急逮捕だった。今月6日の事件である。
また7日には愛知県豊田市で、車の中で血だらけになっている人がいるという110番通報があり、駆けつけた警察官が現場近くで折れたゴルフクラブを持っている男を現行犯逮捕した。50歳の男で義理の息子を刺して殺害したことを認めた。
このように逮捕の方法(身柄措置別逮捕)には現行犯逮捕、緊急逮捕、逮捕令状による通常逮捕がある。このほかに重要犯罪(殺人や強盗、放火など)以外では逃亡や証拠隠滅の恐れが無いと判断すれば身柄不拘束となる場合がある。
身柄不拘束は全逮捕者数の約6割を占めているが、このところ減少傾向にある。
警察庁によると今年3月現在、全国警察が逮捕した人数は5万4047人。前年同期に比べて757人の減。このうち身柄不拘束は3万6545人あったが前年に比べて1246人も減った。2月現在でも1077人減っており、減少傾向が続いている。
そのかわり増加したのは通常逮捕が272人増えて9113人。現行犯逮捕が181人増の7483人。緊急逮捕が36人増の906人となった。
事例のような緊急逮捕が最も多かったのは愛知の113人。以下、福岡の80人、大阪の46人がベスト3。
通常逮捕は東京が圧倒的に多く1550人。以下、大阪の721人、埼玉と兵庫の476人と続いた。
事例のような現行犯逮捕では東京の1465人、大阪の518人、兵庫の489人がベスト3だった。
事件発生状況にもよるが、通報から現場に到着するまでのレスポンスタイムも影響しているようだ。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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