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2016年4月 3日 (日)

袴田事件、再審開始から2年 鑑定手法巡り長期化の様相(3日)朝日

1966年の「袴田事件」で、静岡地裁が再審開始を決めてから2年。再審を始めるか否かについて、東京高裁での審理が長期化の様相をみせている。再審開始決定の決め手となったDNA型鑑定の手法について、高裁が検証実験をすることにしたためだ。80歳を迎えた袴田巌さんの健康を心配する声が上がる中、再審の行方は見通せない。

 検証されるのは、「犯行時の着衣」とされたシャツの血痕からDNA型を抽出して行った鑑定手法。本田克也・筑波大教授(法医学)は、血痕を溶かした液に抗体を加えて、凝集した細胞を遠心力で集める手法をとった。これが袴田さんのDNA型と一致せず、一昨年3月の再審開始決定の決め手となった。
 シャツは事件から約1年2カ月後、袴田さんの勤務先のみそ工場のタンク内で、他の衣類とともに発見された。再審開始決定は、タンクからシャツが発見された状況が不自然だとして、捜査機関による証拠捏造(ねつぞう)の疑いも指摘した。
 即時抗告した検察側は、「本田教授の鑑定は独自の手法で信用できない」「教授自身のDNAが試料に混入した疑いがある」などとして、鑑定のやり直しを主張。高裁が、鑑定手法の検証実験を提案した。
 古い血痕のついた新たな試料を用意し、その上に新しい唾液(だえき)をたらし、試料からDNA型が検出できるかを確かめる――。検察側が選んだ鑑定人によるそうした手法での検証実験を、高裁が昨年12月に決めた。開始時期は未定だが、期間中は事実上、審理は止まることになる。
 弁護団事務局長の小川秀世弁護士は「古い血液に新しい唾液を混ぜるという行為の意図がよく分からず、検証になるとは思えない。本田教授の鑑定結果が覆るとも思えず、検察は時間稼ぎをしたいのではないか」と批判する。
 本田教授は「疑問があるなら、同じ方法で再鑑定をすればいい」と指摘。鑑定が信用できないとの検察側主張に対しては、「抗体で細胞を集められるのは科学の常識。その方法で一人に由来するDNA型がしっかり出ているのだから、疑問の余地はない」と話す。「DNA型鑑定の方法論の是非にすり替わり、迷走し、目的を見失っているのが残念だ」残り:968文字/全文:1863文字

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