警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(13、14日単位・レベル)
あ~ おやじ狩り
【治安うんちく】
歩いている老人を狙った強盗事件を繰り返していた少年2人が4月に入って、警視庁に逮捕された。2人は3月に東京・練馬区で散歩中の81歳の男性に暴行を加えて現金を奪った容疑。「おやじ狩り」と称して同様の犯行を繰り返しており被害者は7人に及ぶという。
「おやじ狩り」--懐かしい事件名だ。平成9年に小欄が警察庁を担当しているころ話題になった。某通信者の記者が「昨日、帰るときおやじ狩りに遭ってさ…」など笑えない話しもある。
この「おやじ狩り」の事件名が初めて警察白書に登場したのは平成9年版。同8年に殺人や強盗など凶悪犯で検挙された少年は1496人にのぼり前年に比べて15.9%も増加するなど凶悪化傾向にあった。
平成8年には千葉県警が7人の男子高校生を「おやじ狩り」を働いていたとして検挙している。7人はゲーム代などの遊ぶ金欲しさから、「おやじ狩り」と称して、通行中の中年男性に因縁を付け、逃げられないように取り囲んで殴る、蹴るの暴行を加え現金などを奪うというもの。
白書にあるように当時は少年の凶悪な犯罪が増加していたが、今、そのような傾向がチラっと出ている。
警察庁によると今年3月までの刑法犯で検挙された少年は8183人で前年同期に比べて1859人も減少した。ところが強盗、殺人などの凶悪犯が166人も検挙され前年より26人も上回った。
その他では粗暴犯が1123人で-80人。窃盗犯が6186人で-1380人、知能犯が182人で-15人となっている。
凶悪犯の中でも強盗犯が前年同期を27人上回り、検挙者数は112人にのぼった。
少年も含め犯罪の認知件数が減少傾向にある中での強盗犯の増加-早期対策が望まれる。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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