警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(29、30日単位・レベル)
覚醒剤の錠剤が急増
【治安うんちく】
今月に入って米国人音楽家が米国から大麻が入ったチョコレートを密輸しようとしたとして東京税関に逮捕されたが、この大麻事犯の検挙者が増加しているほか、覚醒剤の錠剤の押収量が増加しているという。
警察庁が発表した平成27年の薬物情勢によると薬物事犯の検挙者数は1万3524人で前年に比べて403人増加した。中でも大麻事犯の検挙者は2101人で前年に比べて340人も増え平成22年から5年振りに2000年を突破した。
最も多かったのはやはり覚醒剤事犯で検挙人員は1万1022人で64人の増加。この覚醒剤の押収量は429、8㌔で前年より57、7㌔減少している。
内訳は粉末が大半で429、7㌔。ところが錠剤は741錠あり、なんと前年より690錠も増加した。
覚醒剤の検挙者数を年齢別でみると最も多い年代は40〜49歳で3779人。30〜39歳が3383人。50歳以上が2324人で30歳40歳代の働き盛に多いことが分かった。
覚醒剤事犯は再犯者が多いとされるが、27年の再犯率は64、8%。再犯者が多いのは50歳以上で、なんと83、1%を占めた。40歳代が72、2%だった。
覚醒剤は微増だが、今年2月には東シナ海で、外国から来た船から100㌔の覚醒剤を受け取り、鹿児島県の徳之島に陸揚げした「瀬取り」で暴力団「神戸山口組」系の暴力団幹部ら5人が逮捕されている。
暴力団の資金源もそうだが、一時はこの瀬取りで北朝鮮から大量の覚醒剤が密輸入された時期があった。
さらに錠剤は、1990年代後半に「ヤーマー」と呼ばれる錠剤がタイ国内で流通し1997年には1万錠が押収されており、日本国内にもかなり密輸入されており気になる情勢だ。
東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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