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2016年3月17日 (木)

発生20年「放火」立証断念 大阪・女児死亡火災で検察側 (17日)日経

 大阪市東住吉区で1995年、女児(当時11)が死亡した火災で、殺人罪などで無期懲役が確定後、再審開始が決まって釈放された母親らの無罪が確定する見通しとなった。火災の発生から20年半。弁護団の再現実験によって「自然発火」の可能性が現実味を帯びるなか、検察側は「放火殺人」の有罪立証を断念するに至った。
 大阪地裁(西野吾一裁判長)で16日、女児の母親の青木恵子さん(52)と当時内縁の夫だった朴龍晧さん(50)の再審公判の事前協議が開かれ、検察側は有罪立証しない方針を示した。
 大阪地検の田辺泰弘次席検事は16日、「証拠関係を再検討した結果、再審公判で有罪立証はしない」とのコメントを発表。記者団に対し、2人の再審開始を認めた大阪高裁決定の事実認定のうち「明白な事実誤認と思われる点に対しては既存の証拠に基づき反論する予定」とした。
 確定判決は捜査段階の朴さんの自白などに基づき、火災の出火状況について車庫に止めた車の下にガソリンをまいて火を付けたと認定。自宅を全焼させ、車庫の隣の風呂場で入浴中だった女児を焼死させたとしていた。
 しかし、弁護団は現場の状況を再現した小屋で燃焼実験を行い、「自白通りに放火すれば自分が大やけどを負う」として、車から漏れたガソリンによる自然発火の可能性を指摘した。
 これが決め手となり、大阪地裁は2012年3月、再審開始を決定。昨年10月、大阪高裁も地裁の決定を支持し、車の給油口からガソリンが漏れて風呂釜の種火が引火した可能性について「具体的で現実味がある」との判断を示した。朴さんの自白は「検察官の誘導による疑いが否定できない」とした。
 検察側は再審公判での立証方針を留保し、車庫の車を改めて実況見分するなどしてきた。しかし、確定判決の支えとなった自白の信用性が揺らぐなか、自然発火の可能性を否定する証拠を示すのは困難と判断したとみられる。
 弁護側によると、朴さんの再審初公判は4月28日、青木さんは5月2日に開かれる。いずれも即日結審する見込みで、判決公判は8月上旬となる見通しだ。

 ▼大阪・東住吉女児死亡火災 1995年7月22日、大阪市東住吉区の民家が全焼し、1階の風呂場で入浴中だった女児が死亡した。大阪府警は同年9月、保険金目的で自宅に火をつけ、女児を殺害したとして母親の青木恵子さんと当時内縁の夫だった朴龍晧さんを殺人や現住建造物等放火などの疑いで逮捕。その後、2人は起訴された。
 一審、二審とも2人を無期懲役とし、2006年に最高裁で確定。09年に弁護側が再審を請求した。大阪地裁は12年3月、再審開始を決定。大阪高裁も昨年10月、再審開始を認め、2人は釈放された。http://www.nikkei.com/article/DGXLZO98532700X10C16A3CC1000/

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