警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(4、5日単位レベル)
何が虐待だ!
【治安うんちく】
秋田県・男鹿半島に伝わる「なまはげ」は、毎年大晦日に行われる行事。鬼のような面をかぶり、うなり声を出しながら怠け者の子供らを戒める伝統的な行事。ところが、児童虐待にあたるとして中止すべきという声がある。
4日のフジテレビ「とくだね」で取り上げていたのだが、それだけではない。
愛知県犬山市の木曽川で毎年行われている卒業する中学生が、自分たちが使った机と椅子を洗う「机·腰掛け洗い」も虐待に当たるとして批判の声があがっているという。
学校と家庭の希薄な関係などから「いじめ」による自殺は留まるところを知らない。些細な出来事でもモンスターペアレントが学校に押しかけて、自己中心的で理不尽な要求をする。一方、子供たちはゲームに明け暮れる-
少年犯罪は減少傾向にあるというが、それは数字的に減少しているだけだ。人を騙して金品をまきあげる悪知恵が働いたり、女性や子供に対し強制わいせつなどの卑劣な性犯罪が増加するなど犯罪形態が変わってきているのにすぎない。
警察庁によると平成27年に補導された13歳以下の触法少年は9759人。うち、8歳以下がなんと935人で前年より89人も増えた。9歳代は573人で36人、13歳代は573人で36人とそれぞれ増加している。このように低年齢化しているのに加え、刑法犯再犯者率は36、4で1、5ポイント増え、凶悪犯に至っては60、4で3、5ポイント増えている。
こんな時に大事なのは教育だ。
なまはげは、幼児に対して強い恐怖体験をさせることで「好ましくない事」を戒めるという教育手段で、国の重要無形民俗文化財にも指定されている。
「机·腰掛け洗い」は、3年間お世話になったことへのお礼という感謝の心を養うひとつの行為だ。それが何で「虐待」だ。
行動や○○行為には結果がでる。その結果に責任が要求される。その責任にはペナルティーが伴う場合がある。
感情を育み個性的で創造的な心の働きを豊にするのは、学校の学問だけではない。日常生活の中にころがっているものだ。
その教育過程での行き過ぎは良くないが、どこからが虐待であり、体罰に当たるかの線引きは時代によって変わるべきではない。何でも「虐待」や「体罰」に結びつけるのは止めよう。情操教育なんかできやしない。
東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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