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2016年2月16日 (火)

逮捕の元職員 動機について「さまざまな感情あった」(16日)NHK

川崎市の老人ホームでベランダから転落して死亡した入所者3人のうち、87歳の男性を投げ落としたとして、当時職員だった23歳の男が殺人の疑いで逮捕された事件で、男が動機について複数の内容を挙げて、「さまざまな感情があった」という趣旨の供述をしていることが分かり、警察はどのような動機で事件に至ったのかさらに詳しく調べています。
川崎市幸区の有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」では、おととし11月と12月の2か月間に、86歳から96歳の男女3人の入所者がベランダから転落して死亡しました。
警察はこのうち最初に死亡した丑澤民雄さん(87)を4階のベランダから投げ落として殺害したとして、当時施設に勤務していた今井隼人容疑者(23)を殺人の疑いで逮捕し、16日朝に検察庁に送りました。
警察によりますと、今井容疑者は「殺害するつもりだった」などと供述して、容疑を認めているということです。さらに動機については、複数の内容を挙げて「さまざまな感情があった」という趣旨の供述をしていることが、捜査関係者への取材で分かりました。どのような動機が事件に至ったかははっきりしておらず、警察が解明を進めています。
また、今井容疑者はほかの2人の入所者についても殺害を認めているということで、警察は事件のいきさつを詳しく調べています。

盗みで有罪判決 転落死への関与は否定

今井容疑者は横浜市の出身で、関係者などによりますと、神奈川県内の高校を卒業したあと、神奈川県綾瀬市にある救急救命士を養成する専門学校に入り、おととし3月、国家資格の「救急救命士」を取得して卒業していました。
卒業後のおととし5月から、事件が起きた川崎市幸区にある有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」で、介護職員として働き始めました。施設の運営会社によりますと、採用面接の際、今井容疑者は、はきはきと受け答えをして印象がよく、「身内の介護を経験したので介護の仕事に就きたい」と話していたということです。その後、施設内で入所者の現金を盗んだとして、去年5月に逮捕・起訴され、施設を解雇されました。
裁判では去年9月、懲役2年6か月、執行猶予4年の有罪判決を受けています。判決では、起訴された3件を含む合わせて19件の盗みを施設内で繰り返していたとし、動機については「同僚の職員らと高級な鉄板焼きの店で食事をしたりホテルに宿泊したりした際、代金をおごるようになり、給料だけでは足りなくなった。おごることで周囲が認めてくれるように感じ、見栄を張って『大学病院での仕事を掛け持ちしているから金はある』とうそをついていた」などと指摘されました。
3人の入所者が相次いで転落死していたことが明らかになったあと、去年9月に取材に答えた際は、「当時、自分が当直していたことは事実で、自分が疑われているのは分かっているが、何も知らない」となどと述べ、関与を否定していました。また、3人が死亡したことについては、「本当に残念ですし、介護職員として当時、自分が関わっていたので非常に悲しいです」などと話していました。

“3人は自力で手すり乗り越え困難”で捜査

おととし11月から12月にかけて、転落して死亡したのは86歳から96歳の高齢者でした。
3人は個室で暮らしていて、最初に死亡した87歳の男性は4階の403号室に入所していました。身長は1メートル60センチ、ゆっくりと自分で歩くことは可能でしたが、認知症の症状があり、要介護度は3でした。
2件目の12月9日に転落しているのが見つかった86歳の女性は、87歳の男性が亡くなったあと、同じ403号室に入りました。身長は1メートル55センチで歩くことは可能でしたが、認知症の症状があり、要介護度は2でした。
さらに、3件目の12月31日に見つかった96歳の女性は、6階の609号室で生活していましたが、同じ階にある別の部屋の601号室のベランダから転落していました。身長は1メートル50センチで、自分で歩くことは可能でした。
3人が転落した場所はいずれも施設の中庭で、1件目と3件目の第1発見者は今井容疑者でした。3人は自力で歩けるものの、警察は高さ1メートル20センチのベランダの手すりを、3人が自力で乗り越えることは難しいとみて、事件の疑いがあるとみて捜査していました。

当初は警察内部で情報共有されず

同じ老人ホームで僅か2か月の間に、転落死が3件相次ぎましたが、当時、神奈川県警は内部でこの情報が共有できていませんでした。
神奈川県警察本部は、死亡した3人について、遺体の状況を確認する「検視」を行いましたが、それぞれ別の担当者で、県警本部として同じ施設で転落死が相次いでいたことを把握しておらず、死因を詳しく調べる司法解剖はしていませんでした。
また、現場の地域を管轄する幸警察署では、3件とも現場に警察官を出して、転落死が続いていることを把握していましたが、その情報を県警本部に伝えたのは、3件目の転落死が起きたあとのことで、県警の中で情報共有がされておらず、事態の把握が遅れました。
こうしたことを受けて、神奈川県警は去年8月から同じ施設や場所で死因に不審な点があるケースが続いた場合には、内部で情報共有ができるシステムを導入し、情報の共有化を図っているということです。

News_pic1_4http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160216/k10010411481000.html

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