警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(21、22日単位・レベル)
通信傍受の効果
【治安うんちく】 警察庁によると全国の警察が平成27年に実施した通信傍受は10事件で傍受した事件の逮捕者は101人だった。
事件の内容は覚醒剤取締法違反が5事件。麻薬特別法令違反が4事件と組織的犯罪処罰法(殺人未遂事件)による傍受が1事件。
このように傍受のほとんどは薬物事犯だ。薬物もそうだが犯罪組織はどんどん増加しており、薬物や銃器などに限ったものではない。
犯罪弱者であるお年よりが被害者になる振り込め詐欺など組織犯罪は多様化、巧妙化している。
それに対処するため刑事司法制度改革では傍受できる対象犯罪を拡大しようとしており、その中には振り込め詐欺も含まれている。
10事件で101人も逮捕できるのだから、346億円もある振り込め詐欺被害防止には大きな武器となることは確実だ。1日でも早く1人でも被害者を少なくするためには早急な通信傍受を可能にすべきである。
現行の薬物犯罪、銃器犯罪、集団密航、組織的殺人罪に限定されている傍受範囲の拡大は、一部に「乱用の恐れがある」と反対の意見もあるが、そんな事より被害を押さえることが先だろう。チェックを厳しくすればいいだけのことだ。
さらに深刻なのはテロ対策。現行の司法傍受では心もとない。犯罪がおきる前にも傍受が可能な行政傍受も含めて1日も早い法の制定を願う。
東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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