警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(4,5日単位・レベル)
コントロールドデリバリー
【治安うんちく】
全国の野球フアンを魅了した清原和博容疑者-その男が覚醒剤を使用していたニュースは日本中に大きなショックを与えた。
超「大物」を逮捕するため警視庁は慎重に1年半近くも追っていたという。そして絶妙のタイミングで身柄を確保した。容疑は、所持していたことによる覚醒剤取締法違反の現行犯逮捕だ。
警視庁は「所持」だけでなく「使用」も視野に入れての地道な捜査は捨てられたゴミも調べるほどだった。そして踏み込んだ時は実にタイミングよく使用の形跡が山ほど残されていた。
このような捜査を「コントロールドデリバリー」という。昭和63(1988)年に批准した麻薬新条約で認められた国際的な捜査手法だ。いわゆる泳がせ捜査で、すぐその場で逮捕するのではなく、行動確認を徹底して決定的な瞬間がくるまで待つことになる。
この捜査手法だと容疑者を行動確認していることからいつ、どこで誰と接触したかまで捜査当局は把握している。
当然、清原容疑者の接触人物は把握しており、一網打尽にするのは時間の問題だろう。
清原容疑者は現行犯逮捕だが身柄措置にはこのほか逮捕令状による通常逮捕と緊急逮捕がある。
警察庁によると平成27年の刑法犯逮捕人員23万9404人。このうち措置別で最も多かったのが通常逮捕で4万2401人。次いで現行犯逮捕の3万2171人、緊急逮捕の4142人の順。そのほかに逮捕に至らなかったのもある。
通常逮捕のトップは東京の6588人、大阪の3691人、愛知の2929人、千葉の2337人、兵庫の2217人と続く。
現行犯逮捕は東京の6344人、大阪の2274人、埼玉の1916人、兵庫の1882人、千葉の1779人。緊急逮捕は福岡の374人、大阪の269人、神奈川の236人、静岡の211人、埼玉の194人などだった。
今回のような覚醒剤取締法犯は特別法犯になりその中での検挙人員が最も多く平成27年の検挙人員は1万0792人だった。
東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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