薬物で摘発最多167人 15年県内 若者の大麻乱用拡大(14日)共同
2015年の県内での違法薬物の摘発人数は167人で14年より42人増え、統計を開始した04年以降で最多となったことが県警のまとめで分かった。大麻の摘発は最近5年間で最も多い57人。覚せい剤は80人で、同5年間で2番目の多さだ。ことしに入り、使用目的で大麻を所持したとして男子高校生(18)が逮捕されている。県警幹部は「若者世代に大麻の乱用が広がっている」と警鐘を鳴らしており、違法薬物のまん延が懸念される。
15年の再犯率は14年比3・1ポイント増の35・9%。覚せい剤は同10・1ポイント増の62・5%。半数以上が過去に薬物関係で捕まっており、一度薬物に手を出すと抜け出すのが困難となる実態がうかがえる。
県警は過去最多となった背景として、警察官による職務質問や、1人の摘発者から芋づる式に他も捕まえる「突き上げ捜査」の技能向上も挙げる。今月5日に北谷町美浜の駐車場で逮捕された男子高校生は、パトロール中の警察官が車中にいた若者3人を職務質問して発覚した。
一方で県内で一時期、危険ドラッグが容易に入手できる環境だったため、薬物利用者の裾野が広がったとも指摘される。14年12月には県内で危険ドラッグを販売する業者はゼロになり入手は困難になったが、常用者は覚せい剤や大麻にシフトしているとみられる。
覚せい剤や大麻の摘発者のほとんどは末端の密売人や使用者で、販売網の摘発には至っていない。表面化しているのは「氷山の一角」とみられ、早急な実態解明と対策が求められている。(梅田正覚)
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