警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(25,26日単位・レベル)
高校生のデモに思う
【治安うんちく】
「全共闘」という〝集団〟を知る人が少なくなりつつある。当時、日米の安全保障条約に反対する「政治闘争」があった。国会議員から労働者、学生による国内左翼勢力が参加した日本史上で空前規模の闘争だ。
その中に全共闘があった。1968年(昭和43年)から翌年にかけての大学紛争に際して全国の大学の学生で結成された〝集団〟。その集団は左翼過激派の中核や革マルの主義主張に賛同、次第に闘争的な政治活動を展開する武装組織に成り下がってしまった。
それが1970年代(昭和45年以降)に入ると火焔瓶などの武器を持っての暴力的な闘争を展開。こうした過激派全体の一部のセクトがハイジャックや人質事件、内ゲバ殺人事件などを起こしたことから一般学生の支持を失い弱体化。その闘争や抗争があまりにも激化したことから大衆や知識人の支持をも失って行くことになる。
小覧もカメラマン時代には火焔ビンや爆弾闘争、ハイジャック、集団リンチ事件、人質立て籠もり事件などの取材を通して歴史を見てきた。
だから今、心配なことがある。それは集団的自衛権の行使を可能にする安全保障関連法に反対する若者のグループの台頭だ。そのなかの高校生のグループ「ティーンズ・ソウル」が2月21日に東京は渋谷、仙台、大阪などて一斉デモを実施すると言うのだ。しかも、その行動を記者会見して発表している。
高校生と言えば15歳半ばから18歳半ばまでだが、肉体的には大人であり、しかも18歳からは選挙権が与えられる。選挙権を得る前に政治の勉強をすることは良いことだ。しかし、政治思想となれば1人ひとりが会得していくものだ。その勉強の段階で左翼的思想者が指導・煽動したらどうなる。過激になれば、あの当時の全共闘を彷彿させられる。
共産圏諸国と違い小、中学などは色に染まらない純白な思想の持ち主。指導者にとってどうにでもなる。プロパガンダが怖い。
今回のデモの煽動者は必ずいるはずだ。革マルや中核でなければいいんだが…我々社会人がチェックしておく必要がある。
東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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