警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(3、4日単位・レベル)
知恵比べだ!
【治安うんちく】 振り込め詐欺の被害額は昨年は300億円を超え400億円に迫る勢いだった。官民挙げての対策にもかかわらず、依然として衰える気配が感じられない。対策はないのか?
静岡県警が興味のある分析をした。平成27年に届けがあったおれおれ詐欺とみられる不審電話が午前7時から正午までの午前中にかかってくる電話が前年の約3倍に増えているというのだ。
平成16年から5年間、警察相談業務を担当したが、確かに当時から午前中が多かった。その訳は銀行の窓口業務の終了が午後3時なので3時前に振り込ませるというのだ。振り込むと1時間後には全額引き出される。1日の稼ぎ高が分かるという。
なんで今、午前中にかかる電話が多いのか?だ。小欄なりに分析してみると、当時は口座に振り込ませることから引き出すまで時間がかからなかった。ところが、最近は不正口座は即凍結され、新たな口座開設も厳しいことから、「振り込め」から「手渡し型」に変わっている。
しかも中には受け取り場所を可能な限り遠隔地にして中には新幹線を利用させる場合もある。受け取りに手間暇がかかるので「早めの勝負」となったのだろう。翌日受け取りになると息子に連絡をとられてしまうので、その日のうちに決着するのだ。
このように、手口も含めて変化することから劇場形犯罪と言われる。だから「振り込め詐欺」から「母さん助けて詐欺」「にせ電話詐欺」など名称を変えているが。それで本当に良いのだろうか?
報道では「電車に鞄を忘れた」や横領金の「示談金が必要だ」「借金を返さなければならい」。中には警察官を名乗り「貴方の口座が不正に利用されている」などと騙しの文言が書かれているが、実際は、そんな簡単な文言だけではないのだ。
犯人達の会話は5分も6分も中には10分以上もかけて信じ込ませるテクニックを持っている。同じ「示談金が必要だ」でも相手によって内容は全然違う。
売買されている名簿を見て、騙そうとする相手の職業などを把握しているため、実に現実味をおびている。だから、「俺は絶対大丈夫だ」と言う人ほど被害に遭ってしまう。
犯人達の騙しのテクニックを抑止策が上回らなけばこの事件は防げない。知恵比べの犯罪だ。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
【判定方式】
刑法犯の発生件数や検挙率などの数値治安に対して、最近は「体感治安」と言う言葉が一般化してきました。辞書を引いても出て来ませんが、国民が体で感じる感覚を温度に例え「体感治安」と名付けられたものです。平成7年に当時の警察庁長官だった國松孝次氏の造語とされています。「体感」はあくまでも体感であり、本来、数字で表すものではありませんが、あえて挑戦しました。内閣府の調査によりますと国民が治安情報を入手するのはマスコミということから、東京都内発行の新聞の事件・事故の扱いから、感じる度合いを分析し「警視庁管内」の治安度数とします。
【基準値】
レベル5 治安情勢は最悪ポイント100〜80
レベル4 治安の悪化 ポイント 79〜60
レベル3 治安の悪化傾向ポイント 59〜40
レベル2 治安悪化の兆し
ポイント39〜20
レベル1 平穏
ポイント 19以下
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