警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(9,10日単位・レベル)
目標を下回る
【治安うんちく】
警察庁が発表した平成27年の交通事故死者は4117人で前年を4人上回り、死者数を3000人以下に抑える第9次交通安全基本計画は残念ながら達成できなかった。
死者数が最も多かったのは愛知の213人。以下、大阪の196人、千葉の180人、神奈川の178人、埼玉の177人の順。
問題は高齢者の死者数が全死者数で54.6%を占めたことだ。65歳以上の死者数は2247人で前年に比べて54人も増加した。年間推移を見ると平成17年が2955人だったが年々減少し続けて平成26年は過去10年で最も低い2193人。ところが27年はそれを上回り、増加傾向を見せている。
前回は死者数に関わる「交通戦争」について書いたが、日本警察は昭和46年度から50年度にかけて交通安全基本計画を策定し、この第1次基本計画でそれまで8000人の死者数を4000人以下に抑える抑止策を展開。そして平成23年度から27年度にかけては第9次基本計画として死者3000人以下に抑えることを目標にしてきた。
ところが、抑止できなかったことから来年度以降も抑止策の目標を掲げて「世界一安全な道路交通の実現」を目指すという。高齢者の死亡事故の抑止が雌雄を決することになるだろう。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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