警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(27、28日単位・レベル)
減っているとは言え…
【治安うんちく】
「体を擦りつけるようにして盗み取る」(語源由来辞典)ことから「すり」と呼ばれているが、もう古い犯罪と思っていたら、どっこう生きていた。但し平成13年には認知件数が2万5691件もあったが26年には5000件を下回り、減少し続けていることだけは確かなようだ。
現役時代、警視庁捜査3課のすり担当刑事に同行取材したことがあった。当時、教わったすりの手口とは、ラッシュ時を利用してポケットから財布を抜き取ることや電車の網棚などに置いたカバンから盗むものなど様々。
刑事から特に気を付けろと言われたのが「ブランコすり」。飲み屋などに行って壁に掛けている背広から財布が抜き取られもの。もうひとつ、酔っぱらって電車で寝ている隙に財布をすられる「仮睡盗」だった。
古くからある犯罪で、昔はぶつかった瞬間にすり盗るなどプロ的な技術が必要なすり犯がいたが、現在は技術と言うよりも、被害者のすきを見てすり盗るえげつなさに変わっている。
今、警察は年末年始特別警戒の最中。雑踏でのすりやひったくり、金融機関やコンビニを狙った強盗事件などの防止に当たっている。
今月に入って栃木県壬生町で行われていたチャリティーバザーで、女性が財布を盗まれるすり被害が7件も相次ぎ、被害総額は44万円にものぼった。
警察庁によると、こうしたすり犯の今年11月までの認知件数は3803件で前年同期より413件も減っている。
最も多いのはやはり東京で1738件。以下、大阪の709件、千葉の191件、神奈川の127件、埼玉の124件と続いた。
この事犯の検挙率は低く、今年の全国平均は29.0%。山形、宮崎、山梨、島根は検挙率0%だった。これに対して高検挙率だったのは122.2%の和歌山を筆頭に100%を超えたのはわずか4県だった。
やはり、被害に遭わないようにするには、本人の注意しかないようだ。
【緊急速報】27日朝、不審なメールが届いた。文面は「じぶん銀行 本人認証サービス お使いのメールアドレスを確認して下さい」というもの。
発信先はkanakokazuhiromooth@yahoo.co.jp
十分ご注意を!
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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