警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(26、27日単位・レベル)
露天商で思い出すこと
【治安うんちく】 産経新聞社会面に「年末年始 変わる露天商」として初詣などでの寺社参道の露天風景に異変の兆しが見えるというのだ。
そのひとつが暴力団山口組の分裂で出店を見送るのが多いのではないかという。さらに暴力団が一般人を装って出店したり、日本以外の外国料理の露天商も目立っているという=産経新聞
暴力団には博打などを専業にする「博徒」とか、露天商などを専業にする「的屋」がある。日本最大と言われた山口組などは港湾荷役で組が維持されていた。
そして問題なのが庶民の接点になる「的屋」だ。
あれは平成7年か8年ごろだったと記憶している。祭りなどの寺社から暴力団の露天商を閉め出す動きがあったころ、暴力団、極東会総本部に露天商締め出し後にどうするかを取材に行ったことがある。応対してくれたのは東京・池袋にある総本部責任者で総務局長のS氏だった。彼がこんな事を言っていた。
「雑徒のなかで整然と店を開き、粗悪品を売らない、暴利を防ぎ庶民の値段で楽しんで貰っているのが何故?悪い。子供のころを思い出してほしい。飴屋とバナナ菓子とか金魚すくい、射的などにぎやかで次の祭りが待ち遠しいものだった。我々は悪質な露天商を締め出し堅気の人たちに楽しんで貰っている」
その数年後に初詣や神社の祭礼に行くたびにこの言葉を思い出す。境内にある店と言えば、飴屋や団子屋、焼きそば店など一般商店街と同じで、なんとなく祭りの味っけがない。しかし、暴力団は排除しなければならない。祭りらしさを考えると複雑な心境になってくる。
東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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