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2015年12月24日 (木)

警視庁管内体感治安レベル3

首都東京体感治安(24、25日単位・レベル)
法律は法律なのだが…
【治安うんちく】

2009_1228_22521931F1011390 11月から行方不明になっていた三重県御浜町の中学2年の女子生徒(14)の事件で、33歳の男が未成年者誘拐で逮捕された。しかし、その後の調べで女子生徒の身体を拘束する道具などは見当たらず、手足を縛られていた痕がなかった。鍵も内側から開けることが可能で三重県警はいつでも逃げ出せる状態に置かれていたとみている。
 そもそも2人はインターネット上で知り合ったもので、実際のやり取りは確認されている。さらに女子生徒はサイトに「家出をしたい」という趣旨の書き込みをしていた。容疑者は取り調べで「家出したいと頼まれたので連れ出した」と供述している。
 女子生徒はどんな悩みを抱えていたのか家出するほど深刻だったのかも知れない。その彼女が容疑者を「頼れる叔父さん」と思い、逃げることなく生活を送っていたとしたら……
 確かに、刑法では第224条に未成年者を略取した場合は3月以上7年以下の懲役となる。未成年者を連れ出す場合は親権者の同意が必要で、これが法律だ。
 しかし今回の場合、本人から積極的に家出して種々の悩みの相談にのってもらっていたので、逃げようともしなかった-となれば、何が悪いのか
 法律は法律と言ってしまえばそれだけで終わる。本当の正義はなんなのか?悩みを抱えた少年少女が気楽に話し合える環境になっていない社会に問題がある。
  24日には、藤井寺市の中学校で15歳の女子生徒が校舎から飛び降り自殺した。この日は終業式で「体調が悪い」と言って途中退出したという。
 原因は分かっていないが、こうした若い命が失われるたびに現代社会が抱える問題と思えてしかたがない。
 警察庁によると今年11月までの略取誘拐事犯の認知件数は179件で前年同期と比べて6件減っている。大阪が32件で東京が18件、埼玉が13件、兵庫と福岡が各11件と比較的都市部に多い犯罪のようだ。
 昨年の認知件数は198件で25年の185件より13件増加しているが、10年前の平成17年には277件、16年には320件もあり、年々減少したている。
 なによりも検挙率が高く、今年の平均は92.7%。全国的にみても100%の警察が多い。そう言えば、検挙率が極めて高い「身代金目的の誘拐」は姿を消した……

【事件】25日未明、東京・江戸川区のコンビニに刃物を持った男が押し入り現金15万円を奪って逃走した。現場近くでは今月6日にもコンビニにヘルメットをかぶった男が刃物を持って押し入り、現金5万円が奪われる強盗事件が起きています。
 首都東京体感治安は「レベル3(イエロー)」とする。

【判定方式】

Nisshou4_5 刑法犯の発生件数や検挙率などの数値治安に対して、最近は「体感治安」と言う言葉が一般化してきました。辞書を引いても出て来ませんが、国民が体で感じる感覚を温度に例え「体感治安」と名付けられたものです。平成7年に当時の警察庁長官だった國松孝次氏の造語とされています。「体感」はあくまでも体感であり、本来、数字で表すものではありませんが、あえて挑戦しました。内閣府の調査によりますと国民が治安情報を入手するのはマスコミということから、東京都内発行の新聞の事件・事故の扱いから、感じる度合いを分析し「警視庁管内」の治安度数とします。
【基準値】
レベル5 治安情勢は最悪ポイント100〜80
レベル4 治安の悪化  ポイント 79〜60
レベル3 治安の悪化傾向ポイント 59〜40
レベル2 治安悪化の兆し ポイント39〜20
レベル1 平穏             ポイント 19以下

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