警視庁管内体感治安レベル3
首都東京体感治安(19、20日単位・レベル)
諸悪の根元は自転車ドロだ!
【治安うんちく】 抑止策もあって刑法犯の認知件数が激減しているが、同時に検挙率も昭和の時代に比べて半減しているのが気がかりである。
警察庁によると今年11月までの刑法犯全国平均検挙率は32.9%。率が高いのは佐賀の65.4%、秋田の61.5%、島根と長崎の58.6%、山形の57.4%など。
逆に検挙率が低いのは大阪の18.3%、埼玉の25.8%、京都の26.2%、兵庫の26.7%、山梨の27.5%と続いた。
昭和の時代、60年には64.2%を記録したが、昭和41年から57年までは50%台で推移。平成に入り下降線をたどり14年にはついに20%を割ったが、犯罪抑止対策もあり検挙率は徐々に回復して30%台になった。
どこに問題があるのか?刑法犯の認知件数の大半を占めるのが窃盗犯。その中でも影響を与えているのが自転車盗。なんと全国平均検挙率は5.3%。100件あって解決できるのは6件にも満たないのである。
その検挙率が全体の検挙率に影響を与えていないのかを調べてみた。そうすると検挙率の低い5府県では大阪の自転車盗の検挙率は5.1%、埼玉は3.4%、京都が4.4%、兵庫が4.6%、山梨が4.6%といずれも全国平均を下回っている。これらが要因となり全体の検挙率を下げているようだ。諸悪の根元は自転車泥棒なのである。
【事件】 20日午前1時半ごろ、名古屋市中川区の路上で走っていた車が、前後を別の車2台に挟み撃ちにされて止められ、運転していた男性が数人の男に刃物で切られて殺害される事件があった。
東京でも同日朝、大田区の路上で、27歳の会社員の男性が見知らぬ男に腹部を刺される傷害事件があったり、19日未明いには東京・江戸川区のコンビニに刃物を持った男が押し入り、現金およそ24万円を奪って逃走。さらに17日には東京八王子市の路上で女子高生が刃物を持った男に現金1万3000円の入ったリュックサックを奪われる強盗事件があった。この事件は幸い犯人は逮捕されたが、なんとなくそら恐ろしい年の瀬になりつつあるようだ。
首都東京体感治安は「レベル3(イエロー)」とする。
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