警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(8、9日単位・レベル)
架空請求詐欺が多い
【治安うんちく】
特殊詐欺と言えば「振り込め詐欺」。振り込め詐欺と言えば「オレオレ詐欺」が話題になる例は多いが各手口の中で最も被害が多いのは「架空請求詐欺」なのである。
警察庁によると今年10月までのオレオレ詐欺は認知件数では最も多く4871件。次いで架空請求詐欺が3304件と続く。しかし、被害額を見るとオレオレ詐欺が140億0692万4080円。架空請求詐欺が143億7483万7825円となっている。
その他では還付金詐欺が1901件で被害額は20億0770万9000円、金融商品等取引名目詐欺が524件で額は60億3612万8605円、ギャンブル必勝法情報提供詐欺が223件で10億1476万4379円、異性との交際斡旋名目詐欺が37件で1億2612万2327円だった。
オレオレ詐欺は家族の絆を逆手に利用したもので、還付金詐欺は予想もしない収入という人間の「金欲」の心理をついたもの。また融資保証金詐欺は「助けてやりましょう」と人の不幸につけ込んだ卑怯な詐欺。
ギャンブルは、パチンコ必勝法や競馬必勝法などあるわけが無いのだが〝依存症〟に陥った人の心理につけ込んだ詐欺。異性との交際斡旋詐欺は、人生設計の手助けを装った卑劣な詐欺である。
架空請求詐欺は主にアダルトサイト利用などネット社会の契約における「操作ミス」などにつけ込んだ犯罪。電子消費者契約法というパソコンやネット社会という「新時代の犯罪」なのかもしれない。しかも「訴訟」(裁判)をちらつかせて財産を巻き上げるという卑怯なものだ。
これらを防ぐのには「振り込まないこと」などと単純な指導だけでは無理な話である。「騙しのテクニック」以上の知恵が必要だ。
東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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