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2015年11月21日 (土)

警視庁 認知症の対応ハンドブック作成(21日)NHK

認知症の高齢者などの対応を警察官が迫られるケースが相次いでいることから、警視庁は保護が必要な状態かどうか対応する際の注意点をまとめたハンドブックを作成し、すべての警察官と職員4万6000人に配布して、現場で活用することになりました。
認知症の高齢者がはいかいして道に迷ったり路上で倒れたりして、交番勤務などの警察官が対応を迫られるケースが相次いでいます。
都内では去年、中野区の路上で倒れていた高齢者が、対応した警察官に認知症と気付かれないまま保護されず、後日死亡しているのが見つかったほか、ことしも、北区の介護施設から行方がわからなくなっていた高齢者が認知症と気付かれず、保護されなかったケースがありました。
こうした現場の対応で問題が生じたことを教訓に、警視庁は専門医の意見を取り入れ、認知症の高齢者などに対応する際の注意点をまとめたハンドブックを作成しました。
まず、全般的な注意点として認知症と気付くために、▽名前や住所、連絡先などがしっかりと説明できるかや、▽赤信号に注意を払って歩いているか、などをチェックするよう書かれています。
そのうえで、過去の事例を教訓にしたチェック点も記され、例えば中野区のケースでは、高齢者が警察官に生年月日を伝えたものの、実際とは生まれた年が違っていたことから、▽生年月日だけでなく年齢も聞いて、整合性が取れているか確認することが盛り込まれました。また、公園で座り込んでいる高齢者を見つけた場合は、▽公園に来た理由をうまく説明できず、不自然な点があれば保護することや、▽保護しない場合でも、警察官どうしで情報共有を行って見守るよう求めています。
警視庁は今月中にすべての警察官と職員4万6000人にハンドブックを配布し、現場で活用することにしています。

認知症で行方不明 2年連続で1万人超

警察庁によりますと、認知症やその疑いで行方不明になったと全国の警察に届けられた人は、去年1万783人に上り、2年連続で1万人を超えました。
警視庁では、公園で座り込んでいる高齢者への声かけを積極的に行って、はいかいによって行方不明になっている人ではないかなど確認するようにしています。しかし、認知症かどうか見分けるのは難しく、警視庁では認知症の専門講座を全警察官に受講させるほか、今回のハンドブックで現場の対応で問題が起きないようにしたいとしています。
警視庁生活安全総務課の露木秀幸管理官は、「事件の検挙に限らず、認知症の高齢者のはいかいなどに適切に対応することも警察官には求められている。ハンドブックによって警察官一人一人が、認知症の知識を蓄え、対応に迷った時によりどころにするなどして、社会の期待に応えられるようにしたい」と話しています。

過去の保護されなかったケースでは

去年8月横浜市の介護施設から行方が分からなくなった、当時83歳の認知症の男性は、東京のJR中野駅近くの路上で倒れているのが見つかりました。対応した警察官は、男性が名前や生年月日を言うことができ、「1人で帰れる」と話すなど、しっかり会話できたため、認知症とは気付かず保護しませんでした。しかし男性は、後日近くの公園で死亡しているのが見つかりました。
このケースでは、男性は実際は昭和6年生まれでしたが、警察官には昭和26年生まれだと伝えたということです。
作成されたハンドブックでは、▽生年月日だけでなく、年齢も聞いて整合性が取れているか確認することで、認知症だと気付くきっかけになるとしています。
また、ことし5月、東京・北区の介護施設から行方がわからなくなった70代の男性は、近くの路上で倒れているのが見つかり、病院に搬送されましたが、消防も病院も認知症だと気付きませんでした。
その後、引き継いだ警察官は、男性が自宅だと話すアパートに行ったところ、住んでいる形跡はみられませんでしたが、それ以上突っ込んだ質問をせず、認知症と気付かないまま保護しませんでした。アパートは男性がかつて住んでいた場所でした。
ハンドブックでは、▽認知症は自宅の記憶が以前住んでいた場所にすり替わる場合もあり、注意が必要だとしているほか、▽質問にすらすらと答えられる人もいるため、同じ質問を繰り返したり長めに話したりして、つじつまが合っているか確認する必要があるとしています。

認知症の高齢者 10年後には730万人に

認知症の高齢者は、全国で462万人と推計され、10年後の2025年には、最大で高齢者の5人に1人に当たる730万人に増加するとされています。
認知症に詳しい東京都健康長寿医療センター研究所の粟田主一研究部長は、「道に迷っていたり、トラブルになっていたりする認知症の高齢者に、警察官が接する機会は確実に増えていくと思われる。認知症の方は不安な気持ちに陥っている場合が多いので、警察官はゆっくり話を聞いたり、安心できる場所に保護したりするなど、相手の気持ちを考えて対応しないといけない。さらに、ハンドブックによって認知症の知識を得ることは大切で、こうした動きは全国に広まってほしい」と話していました。

News_pic1_6http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151121/k10010315261000.html

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