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2015年11月19日 (木)

警視庁管内体感治安レベル2

首都東京体感治安(19、20日単位・レベル)
そして検挙率は
【治安うんちく】

2009_1228_222559212F1011302 交際していた16歳の少女を殴る蹴るなどで殺害したとして傷害致死容疑で29歳の男が宮城県警に逮捕された。少女は仙台市で男は埼玉県戸田市-う~ん
 この傷害致死事件の検挙率が極めて高い。今年10月までのそれはなんと102.9%と100%超えなのである。上記の事件は昨年から今年にかけての事件だが、年月に関係なく前年の事件も検挙されることから100%を超えることになる。今回はその検挙率の話しだ。
 警察庁によると今年10月までの全国警察の刑法犯検挙率は31.2%で前年同期より2.0ポイントアップした。
 最も多かったのは傷害致死で102.9%。以下、知能犯の背任が100.0%と事件全てが検挙されている。次いで殺人が95.7%、公務執行妨害が94.4%、強姦が93.3%と続く。
 逆に低いのは自転車盗の4.9%を頭に、電車内などで寝ているすきに財布などを狙う仮睡者ねらいが6.2%。ATM破りが10.0%、オートバイ盗が10.8%、銭湯などの脱衣場狙いが11.6%の順。
 「銭湯」はかつては地域住民の交流の場だった。ところが現在は、都道府県別統計ランキングによる数字だが、10万人当たりの銭湯の数は1位が富山で10.78軒。続いて青森が7.98軒、大阪府が7.62軒、京都が7.06軒、北海道が6.72軒とかなり減少している。
 検挙率ワースト1の自転車は全国に何台あるのか? 自動車産業振興協会によると全国民の保有台数は平成25年で715万1000台。1万円前後という安価な自転車もあり、台数が多いのだろうが、それが事件数に比例しているのは困る。所有者の盗難対策の問題か?
 ところでこの検挙率の推移を見ると、昭和30年代から40年までは60%台で推移。41年から59年までが50%台。最も高かったのは昭和60年の64.2%だったが、平成に入り重要事件にシフトしてから次第に落ち込み、ついに平成13年には最低の19.8%を記録した。16年から治安再生に乗りだし、犯罪発生は抑止できたが検挙率は以前として30%台と低い。警察の力というよりも事件形態の変化が捜査を困難にさせているのだろうか…
  東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。

【判定方式】

Nisshou4_5 刑法犯の発生件数や検挙率などの数値治安に対して、最近は「体感治安」と言う言葉が一般化してきました。辞書を引いても出て来ませんが、国民が体で感じる感覚を温度に例え「体感治安」と名付けられたものです。平成7年に当時の警察庁長官だった國松孝次氏の造語とされています。「体感」はあくまでも体感であり、本来、数字で表すものではありませんが、あえて挑戦しました。内閣府の調査によりますと国民が治安情報を入手するのはマスコミということから、東京都内発行の新聞の事件・事故の扱いから、感じる度合いを分析し「警視庁管内」の治安度数とします。
【基準値】
レベル5 治安情勢は最悪ポイント100〜80
レベル4 治安の悪化  ポイント 79〜60
レベル3 治安の悪化傾向ポイント 59〜40
レベル2 治安悪化の兆し ポイント39〜20
レベル1 平穏             ポイント 19以下

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