警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(20、21日単位・レベル)
特性を生かした捜査体勢を…
【治安うんちく】
古くから治安に関するひとつの指標と言われるのが検挙率だが、昭和の時代は高かった。昭和62年には64.4%を記録、最も低い昭和44年でも53.8%だった。それが平成に入り40%台に落ち平成13年には遂に20%を割り19.8%と戦後最悪を記録した。
警察庁がまとめた今年9月までの罪種別の数字によると最も高いのが凶悪犯の83.1%。以下、粗暴犯の76.5%、風俗犯の57.8%、知能犯の43.8%、窃盗犯の26.1%と続く。
全国で最も高いのは秋田の58.5%。山形の55.4%、佐賀の54.8%、長崎の52.1%、島根の51.6%の順。
低いのは大阪の16.6%を頭に埼玉の23.3%、京都の24.2%、兵庫の25.3%、山梨の26.2%と続いた。
このように昭和と比べて減少傾向にあるが、その背景としては犯罪の認知件数が増加して警察の処理能力が追いつかないこと。捜査が困難な「ひったくり」など路上犯罪の増加も加え、最も検挙率を下げているのが窃盗。しかも自転車ドロで5、6%なのである。
検挙率が最も低かった翌年の認知件数は285万件を超えていたが、今は150万件も減らし、検挙率も30%台まで回復している。
だが、一方で平成7年7月に発生した八王子スーパー「ナンペイ」殺人事件や12年12月発生の東京・世田谷の一家4人殺し、25年発生の京都の「餃子の王将」の前社長殺害事件など重大な凶悪事件の未解決は、どうしても体感治安を悪化させている。
昭和の時代と比べて事件の形態が変わっており、警視庁のように未解決事件を専門に追う「コールド班」など特殊班の設置など、県警には犯罪情勢にあった捜査体勢が求められている。
東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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