警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(14、15日単位・レベル)
逮捕は現行犯が良いのだが…
【治安うんちく】
犯罪を犯した者が警察に逮捕される場合には逮捕の措置がある。最もポピュラーなのは逮捕令状による通常逮捕。また、警察官が現場に駆けつけた際、犯罪を犯したことが明らかで逮捕の必要性がある場合で、但し犯罪終了後20分から40分以内であれば現行犯で逮捕できる。
措置別では、このほかに緊急逮捕がある。現行犯逮捕はその時点でしかできないが、急を要して裁判官の逮捕令状を求める時間がなく懲役3年以上という犯罪で、高い嫌疑が認められる場合は緊急に逮捕できる。
それでは今年8月までの状況を見てみよう。
警察庁によると今年8月までの検挙者は15万4415人。最も多いのは東京の2万0925人。続いて神奈川の1万2050人、大阪の1万1824人、愛知の1万0163人、埼玉の8288人。
このうち捜査の結果、犯人とわかり裁判官の出す逮捕令状に基づく通常逮捕が最も多く2万7075人。ランク別では東京の4404人、大阪の2262人、愛知の1875人、埼玉の1521人、兵庫の1452人の順。
次ぎに多いのは現行犯逮捕。例えば実際にあった例では、覚醒剤を入れた眼鏡ケースを乗用車の底に磁石で張り付けていたとして麻薬取締官に49歳の飲食店アルバイトの男はこの現行犯での逮捕となった。まさにその場で所持していたための逮捕。8月までの逮捕者は2万1055人でランク別では東京の4262人、大阪の1423人、愛知の1249人、埼玉の1227人、奈良の1182人と続いた。
例えば、9月21日に岐阜市琴塚のコンビニで発生した強盗事件。アルバイトの女性を脅してレジから現金3万8000円を強奪して逃走。通報から10分後に現場から約3キロ離れた路上で、緊急配備中の警察官が、目撃情報と酷似した男を発見した。男は市内の中学2年の男子生徒で犯行を認めたため緊急逮捕した。
同様に緊急での逮捕者は全国で2650人。最も多いのは福岡の260人。以下、愛知の247人、大阪の166人、神奈川の147人、静岡の131人と続いた。
逮捕の場合は、発生直後の通報の多いか少ないかや、通報後に警察官が駆けつけるまでのレスポンスタイムの違い。その場合は交通混雑の事情にもよる。
昭和の時代に起きた検挙件数の減少は、各家庭がアルミサッシになり、外の叫び声などが聞こえなくなり通報が遅れる-と分析されたことがあった。事件発生の対処は分単位で違ってくる。
東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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