特殊詐欺食い止め、新潟県警の「特捜隊」が成果(30日)読売
特殊詐欺の被害を食い止めようと、新潟県警が9月に創設した新組織「特別捜査隊」が、28日までに発表されただけで詐欺や詐欺未遂の容疑者8人を逮捕するなど、成果を挙げている。
捜査隊の中核を担う県警特殊詐欺特別捜査室の村越則幸室長は、「本県は東京から通いやすいせいか特殊詐欺で狙われやすい。犯人を多く捕まえて犯罪グループを近づけさせないようにしたい」としている。
10日、新潟市北区の80歳代女性宅に、白のワイシャツに黒いズボンの男が現れた。男は、詐欺事件の「受け子」。警察があらかじめ用意した偽物の札束を受け取ったところで声をかけられ、逮捕された。警察が被害者と協力し、金を受け取りに来た犯人を捕まえる「だまされたふり作戦」の一例だ。
県警は特殊詐欺の取り締まりに向けて、本部に65人態勢の特別捜査隊を創設。刑事部だけでなく生活安全部などにも担当者を置いて情報を集めている。隊の中にある「だまされたふり作戦」を実行する「現場設定班」は、被害者にだまされたふりのアドバイスをしたり、家の周辺を警戒したりする役目を担っている。
県警によると、昨年、特殊詐欺に関わったとして詐欺や詐欺未遂の疑いで逮捕された容疑者の数は26人。一昨年は25人だった。今年は1~8月で10人にとどまっていたが、9月に入ってから6人を逮捕。特殊詐欺ではない詐欺事件を含めると8人を逮捕した。いずれも「だまされたふり作戦」で検挙している。
一方で、犯罪グループが警察をかたって「だまされたふり作戦をやりましょう」と持ちかけて金をだましとろうとするケースもあった。捜査2課は、「特殊詐欺の手口は進化している。ちょっとでもおかしいと思ったら、相談専用ダイヤル『#9110』にかけてほしい」と呼びかけている。
県警によると、特殊詐欺の被害額は2013年、統計を取り始めた04年以降で最悪となる9億4132万円を記録。14年は7億608万円にとどまったが、被害件数は58件増の222件に上った。今年は1~8月で193件4億9277万円の被害があったという。
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