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2015年9月18日 (金)

元捜査幹部「警察の対応検証すべき」(18日)NHK

埼玉県熊谷市の3軒の住宅で合わせて6人が殺害された事件について、殺人や強盗など凶悪事件の捜査に当たる警視庁捜査1課の課長を務めていた久保正行さんは、埼玉県熊谷市で起きた一連の事件の警察の対応について検証すべき点があると指摘しています。
一連の事件を巡っては、今月13日、ナカダ・ルデナ容疑者が、事情を聴かれていた熊谷警察署から走り去って行方が分からなくなったあと、熊谷市内で住宅の物置などに何者かが侵入する事件が2件相次ぎました。
警察は、目撃者の話などからナカダ・ルデナ容疑者が関わっている可能性もあるとみて警察犬も投入して捜索しましたが、見つけることはできませんでした。
これについて、久保さんは「住居侵入事件が将来、大きな犯罪につながるおそれがあると捉える必要がある。ここで捜査員を大量に動員して一刻も早く犯人を確保するということが有効だったのではないか」と指摘しました。
また、翌日の14日には、市内の住宅で、50代の夫婦が殺害されているのが見つかりました。
15日には、警察が、13日に起きた2件のうちの1件の住居侵入事件に関わったとして、ナカダ・ルデナ容疑者の逮捕状を取るとともに、顔写真などを掲載した手配書を埼玉県内の警察署や全国の警察に送りました。
この時点で警察は現場の状況などから、夫婦が殺害された事件へのナカダ・ルデナ容疑者の関与を視野に入れて捜査していました。
しかし、こうした情報は地域の住民に伝えられず、16日になって、新たに4人が殺害されているのが見つかりました。
これに関して、久保さんは「住居侵入の疑いで逮捕状を取っていたので、この件については手配書で住民の方に情報提供をお願いするということは可能だったのではないか。住民の方々の協力を得た方がはるかにスムーズな話で、やるべきだと思う」と指摘しました。
そのうえで、久保さんは、「新たな犯罪が起きた時にその捜査線上に上がった男の確保が遅かったのではないかということを検証しなければいけない。念入りに検証して、全国の警察の教訓にしなければ亡くなった被害者の遺族のかたがたに説明できない」と話していました。

警察の事件巡る対応

一連の事件が起きる前の今月13日、警察は地元の消防から「外国人が片言の日本語で分からないことを話している」と通報を受け、熊谷警察署でナカダ・ルデナ容疑者から事情を聴いていました。
このとき、ナカダ・ルデナ容疑者は「たばこを吸いたい」と言って玄関の外に出たあと、道路を渡って走り去り、行方が分からなくなりました。
この1時間半後の午後5時ごろと午後5時半ごろ、近くの住宅地で物置や住宅の敷地内に男が侵入しているという110番通報が2件相次ぎ、警察は警察犬による捜索や聞き込み捜査を始めました。
捜査は、16日、母親と小学生の姉妹の親子3人が殺害されているのが見つかった住宅のすぐ近くまで行っていたということです。
しかし、警察は、地域の住民に、外国人の男が警察署から逃げ出したことや、近くで住居侵入が2件相次いだことなどは伝えておらず、注意の呼びかけも行っていませんでした。
これについて、埼玉県警は、「窃盗事件が連続したら注意喚起することもあるが、住居侵入があったという通報では、一般的には自治体などへの連絡や周知は行わない」と説明しています。
住民に周知するタイミングはこの翌日以降にもありました。翌日14日の午後6時ごろ、住居侵入の現場から1キロ余り離れた住宅で、50代の夫婦が殺害されているのが見つかりました。部屋の壁には、血でアルファベットのような文字が書かれていました。このとき、警察はナカダ・ルデナ容疑者の関与を視野に入れ、ペルーの公用語であるスペイン語の通訳に依頼し文字を確認するなどしていました。
そして、翌15日には、13日に起きた住居侵入の疑いでナカダ・ルデナ容疑者の逮捕状を取り、顔写真などを載せた手配書を埼玉県内の警察署や全国の警察に送っていました。
しかし、警察はこの時点でも、殺人事件の発生については熊谷市に連絡しましたが、地域の住民に対して、前の日に住居侵入が相次いだことや警察署から逃げ出した外国人の男がいることなどは周知していませんでした。
そして、16日になって、新たに小学生を含む4人が殺害されているのが見つかりました。
埼玉県警は「証拠関係から、外部への注意喚起ができる事案ではなかった」と説明しています。

不審者捜索後も詳しい説明なし

今月13日、ナカダ・ルデナ容疑者が事情を聴かれた熊谷警察署から逃げ出し、直後の午後5時ごろと5時半ごろ、近くで住宅侵入の110番通報が2件相次いだあと、警察は警察犬を出して捜査していました。
現場に近い「真宗寺」には、この日の夜8時ごろ、捜査員が来て、寺の境内やさい銭箱の付近を捜索し、住職の石谷智親さんも懐中電灯を使って捜しましたが、不審な人物は見つからなかったということです。
このとき、警察からは、近くで住居侵入があったことや警察署から男が逃げ出したことなど、事件についての詳しい説明はなかったということです。
住職の石谷さんは、「警察官から『外国人の男を捜している。警察犬で追っていたところ、寺の入り口あたりまで男の痕跡があった』と説明を受けたが、詳しい説明がなかったので、何の事件か全く分からないまま捜索を手伝った。
寺の境内が比較的広いので、不審者が隠れやすいと考えて警察が来たのだろうと思った程度だった」と話していました。

News_pic1_6http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150918/k10010240961000.html

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