警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(23、24日単位・レベル)
スクールサポーター
【治安うんちく】
少年犯罪が減っている。刑法犯の認知件数が減少しているのだから、当然と言えば当然だが、各県警、各署はそれぞれ知恵を絞って抑止に努めている。
小覧では何度もスクールサポーターの有効活用を訴えたことがあったが、見事に活用して事件を減らした市があった。福岡県警管内の北九州市の市教委だ。
スクールサポーターとは平成14年に埼玉県警が最初に導入し、全国に広がったもので、学校と警察をつなぐ役割として、退職した警察官や教員を学校に派遣する制度で、平成25年4月現在で全国に620人いるという。
北九州市の市教委によると市内8署に配置して管轄する小・中学校を訪問していじめや非行の相談に乗っている。その効果か、市立の小中学校での昨年度の暴力行為は294件で、前年度に比べて4割以上減ったという。
朝日新聞によると、市教委は「スクールサポーター制度の充実などのほか、地元の指定暴力団工藤会に対する県警の本格捜査や、その報道も影響しているのでは…」と見ているという。
警察庁によると今年8月までの少年の刑法犯検挙人員は2万5542人で前年同期に比べて5389人も減少したが、1カ月に平均すると3100人も検挙されているから、褒められるものではない。
このうち殺人や強盗などの凶悪犯は383人で前年より73人の減。暴行などの粗暴犯は3417人で同717人の減。知能犯も589人で同22人の同。最も多い窃盗犯は1万5250人で同3021人減り、平成23年の検挙人員から半減している。
しかし、警察が不良行為の生徒の連絡をしようとしても拒否する教育委員会があるというから何をか言わんやである。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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