警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(16、17日単位・レベル)
被災地の安全安心は
【治安うんちく】 古くから「火事場泥棒」として人の不幸につけ込む犯罪として、一般の窃盗犯と罪は同じだが、卑劣な犯罪として扱われていた。そして火事場ならぬ〝水難現場〟とも言える被災地の茨城県常総市で空き巣被害が相次いでいるという。
報道によると10日から14日にかけて、約20件の被害届が出でいる。大半が一戸建ての住宅で被害は現金ばかりでなく貴金属にまで及んでいる。
一部には会話から「外国人風だった」という情報もある。現場を見ると泥棒専門家の手口のひとつである「クレセント外し」。通常はこの場合はクレセント周辺のガラス3カ所を破壊してその三角形の穴から手を入れてクレセントを外すため〝3点割り〟とも言われている。
ところが報道ではクレセントを外すのに4カ所を割っており、四角い穴のガラスの縁に、ビニールシート様ものを張り付けて手が怪我をしないような工夫があった。なんとも余裕のある泥棒である。
こうした被災地の泥棒は東日本大震災の時に宮城県の被災地で発生しており、その時の被害額は1億円を超えている。
窃盗罪の刑罰は10年以下の懲役又は50万円以下の罰金だが、「常習犯でない」など、どんな理由があろうといっぱいの刑罰が必要だ。
ところでこれは侵入盗に分類されるが今年8月までの全国警察の認知件数は5万7276件で前年同期より4458件も減少している。検挙率は49.2%だ。
今回、被害にあった茨城は2743件で+144件と全国で一番増加数が高かった。
認知件数のランキングは愛知が5424件で東京が4362件、福岡が4006件、大阪が3850件、千葉が3732件と続いた。
検挙率が低いのは23.5%で大阪と鹿児島。24.3%が愛知、29.6%が茨城、長野が30.7%となっており、茨城の低さは全国で4番目だ。
震災が起きる度にこのような繰り返しでは安心が保てない。被災者が取る物も取らずに避難したような被災地には行政がただちにガードマンを雇うなどの対策をするべきだ。
東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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