警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(21、22日単位・レベル)
【事件】高槻市事件で犯人逮捕
減少し続ける「すり」と「置き引き」
【治安うんちく】 「すり」と「置き引き」の違いは?と問われれば、「すり」は身体を押しつけるようにして他人の懐から物を盗み取るもので、江戸の時代からあった。中国でも「掏摸(とうばく)」と呼称されて存在するという。
「置き引き」は被害者の近くに置いてあるものをこっそり盗むもので、「すり」と同じく窃盗犯だが、どちらかと言えば「万引」に似ている。但し、自転車泥棒のように盗んだ後、路上に置いてあるものを失敬すれば「占有離脱物横領」になる。
今月に入り、羽田空港で高級ブランドのバッグが置き引きされる被害が計4件発生していたが、このほど33歳の男が警視庁に逮捕された。
この「置き引き」の認知件数は平成17年には6万7328件あったが平成25年には4万2986件に減少。さらに26年には3万9745件と年々減少傾向が続いている。
一方、身体をすりつけて窃取する「技術?」が必要な「すり」は17年の1万5446件から25年には5508件に、26年には4617件とやはり激減している。
この二つの形態の窃盗だが、検挙率は低く、「すり」が28.5%で、置き引きが21.3%とさらに低い。
都道府県別の置き引きの件数が無いので、今年7月の「すり」の認知状況をみると2453件で前年同期の310件も減少した。
検挙件数のランクで1位は東京の200件、千葉が90件、大阪の68件、愛知の43件、埼玉と兵庫の42件と続いた。
今回の羽田の事件は警察官や警備員が警戒中に現行犯逮捕したもので、現行犯以外は捜査が難しい。
東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
【大阪少女殺害】
中1女子生徒死体遺棄事件で45歳の男を逮捕
大阪・高槻市で中学1年の女子生徒が遺体で見つかった事件で、大阪府警は現場周辺の車の捜査から割り出し、寝屋川市の山田浩二容疑者(45)を死体遺棄の疑いで逮捕した。
残念ながら不明になっていた男子中学生は柏原市で遺体となって発見された。
談 事件発生から8日目、府警は犯行動機も分からず、地を這うような捜査だったに違いない。死体遺棄現場の防犯カメラの映像をもとに同時刻の周辺カメラや目撃情報などから車両の型や色が分かれば国道ではNシステムなどからナンバーと所有者を割り出せるので時間の問題だと思っていた。一部情報では警察は早くから車種を割り出していたという情報もある。
それにしても動機を早く知りたい。
最近のコメント