警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(28、29日単位・レベル)
壊滅作戦の効果?
【治安うんちく】 日本最大の暴力団山口組(組員2万3000人)の中にある複数の直系組織に離脱の動きがあるという。うがちすぎる見方だが、これも警察の壊滅作戦の一つの効果だろうか…
報道によると山口組は山健組など傘下13団体を「絶縁」や「破門」の処分にしたことが分かったのだ。
実は、これらの動きは今、始まったわけではない。既に平成26年以前から始まっていたのだ。それは同年3月の山口組定例会で「分裂の動き」が裏付けられた。
同定例会には大阪北や阪神、中国、四国ブロックまで参加しており、まさに〝総会〟だったはずだ。ところが定例会はわずか10分で終了している。
山口組は平成23年秋ごろから、直系組長9人が傘下を離れている。そして決定付けたのは2代目英組長の「絶縁処分」だ。
2代目組長は詐欺容疑で逮捕されたが、この逮捕で、組長が覚醒剤に手を染めていたことが発覚。絶縁処分はその綱紀粛正という見方もある。
見方を変えれば、御法度だった覚醒剤に手を染めなければならないほど行き詰まっていた。さらに暴力団を利用する企業が減少。みかじめ料などの収入源もあって組員の離脱による組織の弱体化-こうした複合的な要因が重なり、その中で英組長の逮捕が組織崩落に拍車をかけたとみることもできるのだ。
いずれにせよ、平成21年に警察庁が打ち出した「弘道会壊滅作戦」で全国の警察による取締の強化で組員が激減したことは事実だ。山口組の中心にある弘道会が揺らいだのは組織全体に影響を与えたのだろう。とすれば、今回の山口組の分裂は警察の壊滅作戦が功を奏したものと見てもいいだろう。
しかし、それはひとつの過程に過ぎない。問題は山口組の分裂に伴う大規模な抗争事件。特に山口英組対打越組の壮絶な戦いを思い出す。昭和37年ごろの話しで、山口英と打越組は広島市街地で激しい銃撃戦を展開した。飯干晃一氏の「仁義なき戦い」は、あまりにも有名だ。今度は「広島抗争」だけでなく全国各地で銃撃戦が展開されたら…と思うと背筋が凍る。
警察は抗争事件に発展すれば壊滅に千載一遇のチャンスかもしれない。市民が巻き込まれないことを願う。
東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
【判定方式】
刑法犯の発生件数や検挙率などの数値治安に対して、最近は「体感治安」と言う言葉が一般化してきました。辞書を引いても出て来ませんが、国民が体で感じる感覚を温度に例え「体感治安」と名付けられたものです。平成7年に当時の警察庁長官だった國松孝次氏の造語とされています。「体感」はあくまでも体感であり、本来、数字で表すものではありませんが、あえて挑戦しました。内閣府の調査によりますと国民が治安情報を入手するのはマスコミということから、東京都内発行の新聞の事件・事故の扱いから、感じる度合いを分析し「警視庁管内」の治安度数とします。
【基準値】
レベル5 治安情勢は最悪ポイント100〜80
レベル4 治安の悪化 ポイント 79〜60
レベル3 治安の悪化傾向ポイント 59〜40
レベル2 治安悪化の兆し
ポイント39〜20
レベル1 平穏 ポイント 19以下
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