警視庁管内体感治安レベル2

首都東京体感治安（１９、２０日単位・レベル）
４時間の空白を埋めよ！
【治安うんちく】
　大阪中１女子殺害事件－－－それにしても謎が多く、１課デカ（捜査１課刑事）にとってはなんと痺れるような事件である。いくつかの疑問点を挙げてみた。
　発見された女子中学生の遺体の状況だが、顔を粘着テープでグルグル巻きにされ腕や腰、足などに３０カ所以上の切り傷があり、しかもカッターナイフかカミソリのような細い切り傷であることから凶器は複数ある。粘着テープ、複数の傷、しかもその数は３０カ所以上－となれば偶発的に車両の中などでの殺害とは考えられない。
　女子中学生は１２日夜に、男子中学生の実名を挙げて、簡易テントを持って家を出ていながら、行方不明者の届けを出したのが１４日夜だった。なんでタイムラグがあるのか？捜査本部は家族からの話しを公開していないため判断に苦しむ。
　次ぎに行動だ。１２日午後９時に２人で自宅を出て、同１０時ご同級生の目撃があるほか同時刻ごろ近くの防犯カメラら２人で写っている。
　そしてメールの謎だ。一緒にいる女子中学生はテントを持っているのに４，５時間後の１３日未明、男子生徒は友人にＬＩＮＥで「家に泊まらせてほしい」と頼んでいる。だが友人から断られる。
　この後、友人が帰宅を促すと、男子生徒は「野宿しようとおもう」と返答。この後、女子中学生は午前３時１５分ごろ、「おやするみー」のメッセージを送信した。この流れを見ると、数時間のうちに家を出る時と違い、２人の間に何かの変化が起きているともみられる。
　１３日午前１時から５時まで商店街の防犯カメラが２人の姿をとらえている。そして午前６時半ごろ、女子中学生は男子中学生の名をあげて「○○と京都に行く」「もう寝屋川には帰れない…」と友人に伝え、午後３時ごろ寝屋川駅周辺の駐輪場に男子中学生が自転車預けているが２人は電車に乗った形跡はない。解剖ではそれから４時間後の同７時ごろに女子中学生だけが殺害され発見されている。
　１２日午後９時から１３日午前５時まで２人の間に何があったのか。午後３時ごろ駐輪場に自転車を止めた際の防犯カメラ。その時は女子生徒といっしょにいたのか？いたとすれば死亡推定時間の午後７時ごろの４時間の解明に全てがかかる。
　遺棄現場の防犯カメラに写っている乗用車の色、車種をもとに駐輪場から淀川の枚方橋を渡り高槻市までの国道１７０号線の全てのカメラやＮシステムなどの活用は可能だ。
　いずれにせよこの事件は、偶然の出会いの殺人ではなく、２人の間になんかの繋がりがあり、しかもゲーム感覚で人が殺せる若者の集団による犯行とみるのが妥当だろう。
　首都東京体感治安は「レベル２（ブルー）」とする。